2020年5月16日土曜日

先生のパレードと学校再開とホームスクーリングの本音

学校が閉鎖されてから早9週間。
先日、息子(G5)の学校の先生が学区域を車で巡るというパレードがありました。


先生たちが車に乗って、手を振りながら学区域を巡るというパレードだったのですが、

なんか、知っている先生たちの顔を見たら、胸にこみ上げてくるものがあって。

子供も先生も「I miss you !」というサインを掲げて
笑顔で手を振っているのを見ていると、
やっぱり、オンラインなんかでは絶対に表現できない
「人のぬくもり」をすごく感じて、ウルウルしてしまった。

なんとなーく、世の中の風潮を見ていると、
「学習の遅れ」が学校再開への議論の的になっているような気がするんですが、

ちょ、ちょっと待って、学校って、勉強だけするだけの場所ではないですよね。

学校は、友達にあって、遊んだり、喧嘩したり、

親以外の大人を信用する、もしくはジャッジする機会であったり、
他者と自分との違いを発見したり、社会の規律を学んだりする
学校は、子供にとっての社会です。


私は、学校といえば、勉強したことよりも、いい思いも嫌な思いも含めて、
人との関わりの記憶の方が断然ウエイト占めています。

だから、「学習」ばかりが議題になっていると、
ワタシ的には、子供の心が置いてかれているという気持ちになります。





去年の今頃


うちの子供の場合、9週間家庭の中にいることで、
他者との交流がなく、オンラインの課題をぼちぼちとこなす日々が続き、

特に息子のメンタルが低下してきていることに気が付きました。

大人ですらオンラインやズーム疲れで疲弊している人も多いと思いますが、子供も同じです。特に、小学生には、オンラインツールやリモート学習は向いていないと実感します。

うちの子供はスクリーンタイムがパンデミック前の3倍くらいに増え、
最近になって、言葉がなんだかシャープになってきているのを感じて、
あれ、精神面で影響出てるな、彼らしさが失われ始めていると思うこの頃です。

無理だとわかっていて聞いてくる「〇〇と遊んだらだめだよね」という言葉も切なくて。



今日息子が作成していたハートマップ


そんな中で、パレードの時に久しぶりに友達に会って、
自転車で遊ぶ機会があったのですが、
終わってから、蒸気で顔を真赤にして「楽しかったー!」ってキラキラした目を見て、
私も本当に嬉しかった。


言わずもがな、全てのお父さんとお母さんが、
この状況下で、みんなすっごい頑張っています。

それでも、親ができないことはたくさんある。

実際に先生を見たときや、友達に会った時の笑顔を、
私は引き出してやることはできません。


It takes a village to raise a child

という言葉がありますが、子供を育てているのは親だけではないと
この事態になって痛感します。
そして、正直、自分たちの中だけで抱えるには、私もだいぶ疲れてきたな。。。。


なんとなくオンライン上の世論は、
学校再開への批判的な色合いが強いように感じるのですが、


仕事をしながら子供の面倒を見ている家庭
規制緩和に伴って、低学年でも留守番をさせなければいけない状況にある家庭
精神的に疲弊している家庭
この状況下で精神状態が不安定な子供
ホームスクーリングが成立せず、学習に遅れがある子供
閉ざされた環境の中、虐待や育児放棄の危険にある子供

それが数週間であるとしても、いろんな理由で学校再開を望んでいる家庭もあるでしょう。
それと同じくらい、いろんな理由で学校再開を望んでいない人も、
どちらでもないという人もいるでしょう。


なので、どうかどうか、

Dr.Bonnie Henryの言うところの、「Be kind to others」という目線を持って、
各家庭の判断を優しい気持ちで受け入れてくれる社会であってほしいと切に願います。


学校に戻る子、戻らない子、戻る先生、戻らない先生、
その全ての選択は正しいと私は思います。


私と息子は6月1日が楽しみです。

Be kind to others and enjoy outside! 


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