2014年11月30日日曜日

静かなスコーミッシュから日本を想う。

2週間日本に行っていました。

たった2週間、されど、1年分くらいの出来事が詰まった、濃い〜滞在でした。

昔といっても、ほんの5年前まで、東京が嫌いだった。
人ごみ、空、建物、眠らない街、人工的な緑、全部嫌だった。
東京に行くと、頭がぐわんぐわんになって、ダウンしてしまっていた。

でも、どうしたものだろう。
今回は、そんなすべてが、東京という”アート”に見えてくる。
目に映るごちゃごちゃとした風景が、なんだか愛おしいものに見えてくる。
こんな風に感じたのは、日本を出てから初めて。

そういう風に感じたのは、
私にとって、日本は、もうしばらくは住む事のない場所であり、
また、”ふるさと”なのだ、と認めてしまったからなのかもしれない。
あるいは、この2週間は非日常なのだという開放感がそう見せるのかもしれない。

東京はめまぐるしい。
人はたくさんいるけれど、つながりたい人とつながる事は難しい。

でも、だからこそ、この人だ!という人と繋がれたときは、ミラクル。
シンクロニシティ、ギフト、以心伝心、必然、運命なんだと思う。

今回は、7−8年越しに会いたいと思っていた、屋久島でガイドをしている奈央さんのワークショップに参加して、ようやく奈央さんに会う事ができた。
初めましてというより、”再会”みたいなハグ。嬉しかった。

去年スコーミッシュでであった旅人、たばちゃんが、もともと奈央さんと知り合いというミラクルに、奈央さんのワークショップ”に参加したら、帰国中のたばちゃんがいるというダブルミラクル。


そこでたばちゃんが、徳島の歌姫、宮城愛ちゃんのCDをプレゼントしてくれて、
彼女の歌に、私だけじゃなくて、お義母さんも涙してしまうというミラクル。

今回、本当に予定がタイトで、正直誰にも会えないと思っていたけれど、
私の大好きな心友、みほちゃんと1歳の愛波に会えたミラクル。
そこに、オーストラリア在住で一時帰国中のメグちゃんが現れるというミラクル。

そして、家族。
お母さん、おばさん、おばあちゃん、ゆうじくんの家族。

特に家族は、あったときから、次に会えるのはいったいいつだろう?って考えちゃう。
そう思うと、もう切なくて涙がでそうになる。
どんなにSNSが距離を縮めても、実際にその人に会って、触れるのとは全然違う。

子供達にも、日本の日常を体験させることができてよかった。
近所のおじさんが竹林から竹を切ってきてくれて、じいちゃんとおじさんが一生懸命竹とんぼを作った。
AMラジオが流れる庭先。
ゆうじくんも混じって、孫のために、息子のために、竹を削る親子の姿。
なのに、どの竹とんぼも全然飛ばなくて、みんなで笑った。

首都高、JR中央線、立体駐車場、スーパー、マッチ箱みたいな団地 そんな全部全部が、懐かしくて嬉しかった。
東京に住んでいる人が聞いたら、”それのどこが?”ってきっと笑われちゃうんだけど

この一瞬一瞬がずっと続けばいいのに。




飛行機にのってたった9時間で、雨音しか聞こえない、静かな街にに戻ってきた。
時差ぼけがひどくて、1週間体内時計が狂いっぱなし。
治す気が失せる程のひどい雨で、時差ぼけに効くという朝日も、雨雲が隠してしまっていた。

いい加減、、、そんな声が頭に響きはじめていたところの
5日ぶりの久しぶりの晴れ。

森を歩いた。
太陽もルナも、飛び跳ねながら歩き慣れた森で遊びだした。
Rainforestの森は、まだ苔むしていてこけのじゅうたんが足に優しい。

その夜、WinlawとSunshine  Coastで自給自足的ファーム暮らしをしている友達に再会。
熊や、エルクや、鹿をさばいた話や、地に足がついた暮らしー実際は大変そうだけど、想像する限りとても豊かな暮らしーを聞いていて、ああ、帰ってきたなあと自覚しはじめた。

翌朝の今日は、ものすごく寒い。初霜がおりて、そこらじゅう凍っている。
だけど、気持ちのいい快晴。
ゆっくり起きて、朝日を堪能しています。

これで、ようやくカナダモードに入ったかな。
いつもの、毎日がはじまりだした。

次は、もう少しゆっくり日本に行けたらいいな。
今回会えなかった人や、行けなかったところにも行けますように。

日本のみなさま、どうもありがとうございました。


宮城愛ちゃんの歌 素敵だよ〜!