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2016年1月31日日曜日

草木染め雑感 その2。 にして4年目。

ECOMOONPADをはじめて4年。
草木染め歴も4年になりました。
といっても、もっぱら茜とLAC(カイガラムシ)染め。

遅いのか、早いのか、4年かけてようやく茜とLACのことがわかってきた。

豆乳、数種類のタンニンの下処理
温度、濃度、
染めの回数、
一番煎じ、二番煎じ

いろいろ試して、ようやく私なりのベストがわかってきた。
それも、コットンのみ。

いいものを作るとき、一番大事なこと。
それは、ひとつひとつの作業をきっちりやること。
適当でもなんとかなるものだけど、”ついで”でやったり、”まいっか”でやると失敗する。










染めた布をおひさまの下でみるときの色が好き。
一番、素直な色がみえる。そして少し陰がある。そんなところも好き。
白熱灯の下で見る色とは全然違う。
色にこんなに表現力があるなんて、草木染めをはじめるまえは気がつかなかったな。























安くてかわいい洋服いいよね。買いたくなるし、買っちゃう時もある。
でも、草木染めのシンプルな一枚は、その洋服ができあがるまでの物語が、量販店のものと比べて、布から染料から、なんと気持ちのいいものか。

その一枚に、悠々と刻まれている時間。

人の手。

周りに流れているだろう音楽やおしゃべり、あるいは静寂。

ミシンの音。









ああ、そうそう、媒染につかう、みょうばんや鉄の染液の廃棄のしかたもわかった。

いつもは外の排水溝に流していたんだけれど、畑の土のPHをアルカリ化させたい時に役に立つそうだ。



こういうことも、ようやくようやく、わかってきた。









最近、ウール染めをはじめました。


茜三姉妹 茜の染料の濃度違い(オレンジ系)と鉄媒染(金色)



夏にはIndigoデビューできるかなあ。
桜の落ち葉でもいい色がでるみたい。
家の庭に咲く桜の木。
あの葉っぱたちはどんな色をみせてくれるのかなあ。秋が楽しみだな。
それを、ECO MOON PADにしてお届けできたらいいなあ。
いつか、洋服つくれたらいいなあ。

たまたまが、一生になる。
そんな風にして、染め物の世界を、探索していくのかな。


飽きっぽい私に探索する楽しさを教えてくれる、自然界の広さと深さ。

はあああ〜〜〜♡



茜と鉄の偶然の産物 ナウシカの黄金の草原みたいな色



☆☆興味のある人もいる、、、かな?私の染色レシピ☆☆

茜:タンニン(ミロバラン•15%)染め→寝かす→70度以下の茜(50%)で染め→よく洗う→みょうばん媒染→二番煎じを混ぜて2回目染色。放冷するまで長めに。

Lac:タンニン(五倍子•10%)染め→寝かす→みょうばん媒染→40度〜50度のLAC染液(10%)で染める→洗って同じ温度でもう一度染め放冷するまで染液に寝かす。

2013年2月26日火曜日

Natural Dyeでいろあつめ その3 ~赤系にチャレンジ~

前にも記事にしましたがにしましたが、森で赤系の色味を出す素材に出会えなかったので、MadderとLACというナチュラル染料をバンクーバーでゲットしてきました。
染料には、素材によって光に強かったり、洗濯に強かったりいろいろ個性があります。
MadderとLACはコットンでもまあまあ洗濯にも強めということでなおよし。

目指す色は、桜色のようなやさしいピンク!

Madderは茜、LACはカイガラムシをパウダー状にしたもので、両方とも加減がうまくいけばきれいなピンクに染まるらしい。

早速トライ!

まずはLACから。

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きれいな藤色になりました。
しかし、ピンクと呼ぶにはキビシいかな?
ちなみに一番濃く染まっている布は、先に玉ねぎで染めたものです。

ググってみるとLACでも美しいピンクを出している人はいっぱいいる。
ピンク系にしたいなら、お酢をいれたり先媒染した方がよかったみたい。

お料理のスパイスのように、草木染めも素材に合ったスパイスがたくさんあります。

紫が強くなったのは、使っているアルミ鍋が原因かもしれない。
お水のミネラル分が原因かもしれない。
草木染めは、鉱物と植物のフュージョンアート!

お次ぎはMADDER(茜)です。


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写真の光加減でわかりにくいですが、きれいなピンクに染まりました。
濃く赤く染まっているのは玉ねぎ染めしてある布。

「茜色」ってたしか、絵の具にあったな~。
赤とオレンジのまんなかの色。
桜色とはまた違うピンクだけど、身につけていたくなる、温もりのある優しい色。

MADDERも”スパイス”と”お料理方法”によって、ブラウンっぽくなったり、黄色がでたりいろんなレシピがあるみたい。

今回の2つの染料を比べて
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染色っておもしろい。
ECO MOON PADだけじゃなくて、毛糸やショールとかいろんなものをつくってみたいな。

草木染めは、これから何年もつきあっていくような気がする。
年を重ねるとともに、色もじっくり育てていけるといいな。

2013年2月8日金曜日

Natural Dye でいろあつめ その2 ~ECO MOON PADとともに。~

ハンドメイドの布ナプキンをECO MOON PADと名付け、
ファーマーズマーケットに出店する様になってから半年がすぎた。

本当にすこーしずつ、すこーしずつだけれど、ちょっとだけ認知度があがったかなあ~ という手応えを感じる。
少数だけれど、人づてにわたしのことを聞いてやってきてくれる人もでてきた。
今のところ、作った分は捌けている。
それだけの人が自分の作った物を使ってくれるという「喜びと責任」を感じる。
もっといいものを作りたいし、もっとチャレンジしてみたいと思う。

ECO MOON PADもピンク系の色を増やそうと思って、去年の夏、森の素材を採取しにいった。
いろいろと試してみたけど、んーーー森の素材で定番色を作るのは難しいのかなあと感じた。
まず、森には赤系の素材が、ほとんどない。
赤といったら、ビーツとか、ラズベリーとか思い浮かぶかもしれないけど、ビーツは色が水に溶けてしまうのでダメ。
イチゴやラズベリーも色がとれやすかったり、紫が強かったりしてイマイチ。
そのうえ、果物は大量に必要なので、コストパフォーマンスもよくない。

そこで、市販の天然素材の染料(ナチュラルダイ)を試してみることにしました。
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草木染めでも赤系は、茜やコチニールという素材で出すのが一般的です。
わたしはMadder(茜)、Lac(カイガラ虫)の染料を選びました。
LacはMadderより優しい赤になるらしい。
あと、虫と聞くと「うえっ」っと思うかもしれないけど、このLacというカイガラ虫は、食品や雑貨に幅広く使われている素晴らしい素材だそうです。

と、ここで「ハイ これが染まった色でーす!」とお見せしたいのだけど、ごめんなさい~。これからやるところなんです。いろいろと下準備が必要で。。。
また、みなさんが忘れた頃に 「出来ましたー!」ってアップしますね。お楽しみに。

こんなかんじで、地道に夜な夜な作業をしています。
布を染めて、縫って、想いと現実を繋げて作って。たまに失敗して。
こういうことを繰り返していくたびに、わたしにとってECO MOON PADはより愛おしいものになっていく。自己満だけど、、、。
そして、手間はあんまり省いちゃいけないって思う。

このエリアの女性が、ECO MOON PADを使ってくれたらいいな、というのはもちろんだけれども、ECO MOON PADを通して、同じ方向を見ている人とすこしずつ仲良くなれたらいいな!

”あの人ヨガの先生だよー”って街で見かけるように、
”あの人布ナプキンの人だよ”って知ってもらえたらいいな。

さてさて、PembertonのOne Earth Collectionというお店に、置いてもらうことになりました!
まだ手元にあるので、「仮」ということになるかな?!来週頭に届けにいく予定です。
ドキドキ!

DSC_0074


なんでもそうだけれど、最初の一歩って大きいようで実は小さい。
最初の一歩は、「未知への世界の扉を開ける勇気」みたいなもの。
扉の先には、手探りでワクワクする世界が待っている。
失敗するのは怖いけど、恐れずすすむぞー!おーー!

2012年8月26日日曜日

Natural Dyeでいろあつめ その1 ~森に素材を探しにいこう~

草木染めに熱が入って参りました。

材料を探しに森に散歩にでかけます。
まずはMountain Ash(ナナカマド)に出会いました。
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お次ぎはお目当てのブラックベリー
森のそちこちにたわわに実っています。
染める目線だから実のクオリティーは気にしないと思っていても、やっぱりつい食べる目線でおいしそうなやつだけ摘んでしまう。

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この日の空も青く澄みわたっていいきもち!
空の青さの中に、秋の温もりが混じりだした。
森のそちこちにも落ち葉が。
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実りの季節だなあ~ なんだか”ほっ”という気持ちになりながら、ブラックベリーをつむ。
めずらしくコヨーテ(きつね?オオカミ?)にであった。
その直後 くまのフレッシュうんこをみつけた。
あまりにフレッシュだったので、熊を勘ぐる。
まあ、でも大丈夫かなあとブラックベリーを摘んでいると、、、

「く、くまあーー!!」 太陽がぎゃあーーーと叫びだした。

大丈夫とわかっていても鼓動が早くなる。かなり近いっ!
とっさに子供達を小脇に抱えた。
その動作に、「わたしも母親だなあ~」と冷静に感動。

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というわけで熊さんと森のブラックベリーをシェアしてます。

この日の収穫は、ブラックベリー、ナナカマド、マリーゴールド、オレゴングレープでした。

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さっそくマリーゴールドとオレゴングレープでグラデーション染めしてみました。
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なかなかよい色になりましたよん。媒染の仕方がむずかしい~。
どんな色が出たか、やり方などまたupします。

2011年8月4日木曜日

お手軽草木染め ~たまねぎの皮 編~

まだまだ クラフトブーム来てます。

本日は、たまねぎの皮で染め物してみました~。

大量に作成中の布ナプキンを染める為にやりはじめたんだけど、パンツとかTシャツもやってみたよ。

一枚布は一番液(一番だしみたいなもの)でやったので明るい黄色と橙色の中間くらいになった。
パンツとTシャツは 使い古した二番液でやったから薄めの黄色になりました。
かなりムラになっちゃったけどまーそれも味かな!

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実際に見る色と、おひさまに当てたときの色の見え方がちょっと違う。
草木染めはおひさまにあててみると色がもっと柔らかくみえる。
前に、ビワの葉でもやってみた。きれいなサクラ色になったよ。
葉っぱは濃い緑なのに、おもしろいなあ。
草木染めででてくる色が、その植物がもっている本来の色なのかもね。

ちなみに布ナプキンを草木染めすると、洗濯するとき経血がおちやすいそうですよ。