2013年9月27日金曜日

胎内記憶

��0%の子どもが、胎内記憶を持っているそう。
そのなかでも、この地球に生まれてきた使命を話す子もいるらしい。

うちの息子は、そんな使命を話すどころか、その他70%の方だな、と、ずうっと思っていた。

ところが、言葉がかなり上手になったからか、このあいだとても興味深いことを話してくれた。

「おなかのなかのことおぼえてる?」

「うん、おぼえてるよー」(ここまではいつも同じ。でもこの先はいつもあやふやだった)

「どうやってでてきたのー?」

「頭をぐるんぐるんにして、こうやって(頭をぐりっと捻る動作)でてきたんだよー」

「(!!やや興奮)でもさ、ひとりで怖くなかったの?」

「こわくなかったよ、だってヒモくっついてるし」

「(・・・へその緒のことか?!) そうだよね、ヒモくっついてたよね、確かに!」


いつもはこの手の質問しても、興味なさそうだったり、全部の質問に「うん」と言ったりして、信憑性がなかったのだけど、この日は、はじめて自分の言葉で興奮気味に語っていたので、聞いてて鳥肌がたった。

もうひとつ、太陽は、赤ちゃんのときから、わたしのおなかとおへそにかなり執着があり、今でもスキあらば、グリグリサワサワ触ろうとします。
でも、あまりにしつこいので、私も徐々に触られるのがいやになり(特におへそ!)、もお~!という気持ちを込めて、

「なんで太陽はそんなにママのおへそとおなかさわりたいの?」

と聞いたら、

「だって太陽もっとおなかにいたかったのに、早くうまれてきちゃったんだもん!
 だからいーーーっぱい、おなかさわりたいんだもん!」

という意外な答えが返ってきました。

とはいえ、太陽は、ほぼ予定日通りに生まれてきたので、身体的には早すぎるようなことはなかったと思います。ただ、彼の心やスピリチュアルな部分では、まだレディーじゃなかったのかな。

実際、太陽は赤ちゃんのときから、わたしへのアタッチメントがものすごーーーく強い子で、なんでこんなに母子分離が強いんだろうってときどき悩んでました。
わたしの器が小さいからだと悩んだ日々は数えきれず、、、。

でもでも、もしかしてこれがバーストラウマと呼ばれるものなのかなあ?

そういわれても、じゃあ「どうぞ~好きなだけ触りな~」とおなかを明け渡せない自分もいて、いつも「もうおなかさわるのおしまい!」とかいって無理矢理やめさせてました。
が、今これを書きながら、ひらめいた!そして、なんであのとき言わなかったんだろうと悔やまれる。

「一日でも早くママとパパにあいにきてくれてありがとう。ママとパパは本当に嬉しかったんだよ」

明日からはこういう風に伝えてみようとおもう。
それから、わたしが妊娠中にどういう風に感じていたかとか、、、。
そう思い出してみたら、謝りたいこともあるな、、。
妊娠と出産は一体だからわたしの影響もいっぱいうけてるもんね。

なにか変わるかな?変わらないかな?

胎内記憶、聞き出すだけ聞き出すんじゃ親の自己満足だもんね。
彼らの記憶にわたしも共鳴して、そのメッセージとともに一緒に成長していかなくちゃな!

2013年9月25日水曜日

お気に入り絵本シリーズ ダイナミック編

わがやの本棚から。

お気に入り絵本シリーズ ダイナミック編

我が家の絵本たちは、ほとんどがわたしの母のチョイスです。
うちの母は、絵描きで太鼓打ちなんですが、いつも一風変わった絵本が送られてきます。

今回はその中から特にダイナミックなものをご紹介


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ミロコマチコさんの「オオカミがとぶひ」
言葉は限りなく少なく、絵が物語ってくれる本。
感覚的で躍動感があって、めちゃくちゃのようでまとまってる、嵐のような本。
暗記するほど子ども達も大好きです。


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谷川俊太郎 詩/飯野 和好 絵

日本の母がこれを送ってきた時、いいセンスだなあ~ と爆笑した本。

農作業帰りのおじいさんの、やきいも食べながらの一発。
座布団に座る鼻毛ボンバーなおばあさんの、栗を食べながらの一発。
その座布団、ぜったい枕にしたくないわ。

おならは黄色いし、絵がなんか汚い!そしてダイナミック。
その汚さと ことばのリズムが最高にいい!

光る雨の森をお散歩

はじまったかな 

朝から激しい大粒の雨が、音をたてて地面をたたきつける。
かとおもったら、午後には雲間から光がさし、光る雨にかわっている

これから数ヶ月、いや、次の春がくるまで続く、長い雨の、冬の季節。
先週は半袖をきていたのに、今日はもうフリースが手放せない。

夏の間からあたまのなかがぐっちゃぐちゃ
ここのところ浅い呼吸しかしてないのか、肺いっぱいに息を吸い込むとヒリヒリする。
いろいろ考えすぎて、ちょっとネガティブにもなってた。

そんなときは、森。
雨の合間をぬって、光が射す森へ散歩にいった。


雨とおひさまのコラボが生み出すのは虹。
虹こそみれなかったけれど、葉っぱや土から湯気があがっている。
あんなどしゃぶりの雨だったのに、こんなに一瞬でかわかしてしまうおひさまの力はすごいなあ~。
次は虹みれるかな。

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子どもって木の棒が好き。でも家で振り回したり、投げたりすれば当然怒られる。

ここんところ、余裕なかったんだなあ。
太陽ともしょっちゅうケンカして、怒ったり、あれもこれも「ダメっ!」て言い過ぎてた。

でも今日は、木の棒を、思う存分振り回したり、投げたり、叩いたり、きのこをつついたりして遊べた。
遊ぶだけじゃなくて、
「たいようね、この棒があるから大丈夫なの。
  こうやって棒をつきさして、ぎゅんってふんばるんだからね」

と棒をつかって急斜面を降りたり登ったりする。

「ただの木の棒」から、子どもはたくさんのことを学んでるんだなあ。

そういえば魔法使いのもっている杖も、ただの木の棒にみえるのに、いろんなものになったりする。
「ただの木の棒」なのか「魔法の杖」なのか、どっちの方がわくわくするかな?!
ということを大人は簡単に忘れてしまうね。

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四角い家のなかでは行く場所がなかった、わたしと太陽のフラストレーションを、森は受け止めて、まんまるな気持ちにして還してくれた。

このあたりにはそちこちにいい森がたくさんある。
これからはゆっくーりできそうなので、森歩きにいこう。
秋の森は、新緑と違い、熟成された温かさがある。包み込んでくれるような温かさ。
雨音にまかせて、いらないものどーんどん流して、からだも心もピカピカになっていくイメージで歩こう。

樹々に感謝

あしたもよい一日を!

2013年9月16日月曜日

秋空の下で川を眺める。

空がすっかり秋になりました。

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短くて暑い夏が終わって、あさってから雨の予報。
気温はもう20度を下回るようだ。

規制により、今日をもってピンクサーモンのパブリックフィッシングはおしまい。

河原一面、すごい腐敗臭。
それもそのはず、あたりには使命を全うし、果てたサーモンがたくさん転がっていた。

そのサーモン達に鳥や虫が群がっている。
よく見ると数十本の骨だけになったサーモンが、砂にまじって跡形もなく消えそうに。

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もうすぐ果てそうなサーモン達。












川やハクトウワシや熊などの野生動物が、この循環に関わりあい、あと2ヶ月もすれば、この川からサーモンの気配は消え、静かな冬の川へと模様替えをする。

カナダに暮らしていると、”サーモン”というのは、まるでBC州の象徴のように扱われ、そちこちで謳われているのを見聞きする。
ファーストネーションの文化では、サーモンは重要な食糧であり、森や川の変化を教えてくれるメッセンジャーである。

ただぼーーっと川を眺めてみる。
それだけで、なぜサーモンがそれほど象徴的に扱われるのか、理解できた気がする。
サーモンは、川と海と森を繋ぐメッセンジャーなんだな。

自然の放つメッセージのシンプルで強いこと。

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さて、ファーマーズマーケット出店も終わり、手と頭がフル回転の時期も終わったので、ひと息できそうです。
雨の季節に入る前に、もう数回、ハイキングやバイクしたいな。

では またまた

2013年9月5日木曜日

サーモンシーズン 豊かさのレッスン

ピンクサーモンの群れがスコーミッシュの川に戻ってきています。

今年の群れは大きいそうで、ゆうじは子ども達を連れて、いける日はほぼ毎日釣りにでかけています。
サーモンを釣るには、ライセンスが必要で1人一日2匹まで持ち帰っていいことになっています。
行けばほぼ毎回2匹持って帰ってくるほどよく釣れます。

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スポーツフィッシングで釣りを楽しんでいるひともたくさんいるけれど、私たちはもちろん食べるため。

背中がでっぱってて怖い顔しているのがオスで、背中がフラットなのがメス、ということや
釣りの駆け引きとか、釣ったらすぐにとどめをさしてあげること、筋子をほぐしてイクラにすること、
そして味付けして身を食べること。

そういう全てを、太陽とルナは、ごく自然なこととして知ることができる。

��人とも釣りにいくのが大好き。
いつもはママッ子でママから離れないルナも、大雨もなんのその「ルナもいく!」といって笑顔で家をでていく。

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生きているサーモンを釣って、殺して、さばいて、調理して、口にするところまで、ごく普通のこととして受け止めている。

太陽は4歳だけど、サーモンを釣り上げることもできるようになったし、筋子をばらしてイクラにするのを手伝ってくれる。

これは、とても、とても、豊かなことだと思う。

人間の言葉なんて、自然がハートに語りかけることばにはとうていかなわない。

実はわたし、偉そうなことをいいながらも、魚をさばいたこともないし、川で泳いでる魚食べて大丈夫なのかな?と内心では思っていた。

でも、さばいてみたら、「ありがたいなあ」と思いながらさばけたし、寄生虫を見つけても過剰な反応をしなくなった。(ちゃんと火を通すか、48時間以上冷凍すれば大丈夫)
虫はいてあたりまえ、だってワイルドなんだもん!

ただ、野生の命を食べる(魚でもきのこでも木の実でも)のって、最初ちょっと勇気がいる!

都会で育てられた、わたしのヤワな精神を横目に、私の子どもたちのたくましいこと!

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こういう風景が、いつまでもかわらないように、わたしたちはほんとに、まずは地域の自然を守っていかなければいけないね。

自然を守ることは、必ず、人間の暮らしを守ることになる。

自分の心のおきどころ、信念はどこにあるのか。
もう何度も何度もいわれていることだけど、すべての選択に責任もって意義をみつけていかないと。と、子ども達の無邪気な姿をみていて、改めて思ったのでした。