2015年9月19日土曜日

打倒ダラーショップ!ハンドメイドおがくず着火材

前回に引き続き、暖炉ネタです。
書いておいてなんなんですが、お暇な方か、読んであげようと思う優しい方か、純粋に興味のある方以外、スルー記事の可能性大です。笑

みなさん、薪に火をつけるとき、なにで着火してますか?

今までは、新聞紙+マッチこそ、火付けの黄金コンビだと思っていたのですが、
どうやら新聞紙は、燃やした時の成分と燃えかすが煙突にこびりついて、煙突を詰まらせたりするので、本当はあまりよくないらしい。

実際、新聞紙を着火材として使うと、煙もでて、カスも舞うし、苦戦する割に、火がすぐ消えちゃったりして、言葉の響き程簡単じゃない。そんな経験ありませんか?

なわけで、新聞の代わりになるものあるのでは?と思っていたところで出会ったのが、WAXコーティングされたおがくず着火材(WAX COATED SAWDUST FIRESTARTER)。

これがびっくりするほど良く燃える!
2CM四方の薄っぺらい塊なんだけど、一度火をつけると、10分くらい燃え続けてくれるので焚き付けの火も簡単につくし、煙も少ないので調子がいい。

最初は、”俺、新聞紙で余裕で火つけれるし”と言って譲らないユウジに、
今じゃ、”新聞紙とっておく必要ねえな”と言わせちゃうくらいのパンチ力。

パッケージをみたら、材料はおがくずとwaxのみ。
最近、薪割り関係で、おがくずが大量にあるから作ってみるかということに。

以下、「おがくず 着火材 てづくり」でググった人にしか需要がないと思われるレシピですが、そんな誰かのためにのっけてみます。


材料は、おがくず、ろうそく、アイスキューブトレイ。

至って簡単。

いらない鍋でろうそくを溶かし、おがくずをつめたアイストレイに流し込む。
それを冷凍庫にいれて、15分待ったらできあがり。
若干のキッチンのMessはご愛嬌。
 →結構なmessになるので、ロウはいらないガラス瓶にいれて湯煎し、アイストレイのかわりにegg cartonを使うのがベスト。
15分後。

ほい、できたー! 


星やハート型でやると、”燃やすのがもったいないかわいい着火材”ができるらしいけれど、、、、

つい、燃えればいいんでしょ?と思ってしまうわたし、、ダメだわ。
山女美学まるでなし。
だからいつまでたっても、美意識が低いんだろうね。






さて、火をつけると、こんな感じで10分くらい燃えてます。













焚き付けの薪に着火!

超簡単!!新聞の10分の1の手間で火がつく!

キャンドルも燃えきるので、ロウが炉に残らずいいかんじです。











いまさらですが、
マニアックな記事ですいません。

でもこれ、夏のキャンプファイヤーに超役立ちます
バックカントリートリップとか、少ない装備で火をつけたいときとかも、軽いし小さいので持ち運びに便利です。

ちなみに、タイトル通りですが、
このタイプの着火材、ダラーショップで12個入りで$1.25で売ってます。

手作りしたところで、
手間ひま考えたらダラーショップで買えばいいじゃんってなることの多い、世知辛い世の中。
そういう瞬間、むなしいですよね〜。
お金の節約のために手作りしてるわけじゃないけどさって、言い聞かせて。

でも今回は、私の中で、手作りするからにはダラーショップより安くなってほしいという、どうでもいい競争心が炎のようにメラメラと燃えあがり、質より数にロックオン!
打倒!ダラーショップ!

結果。
原価は8ドル分のキャンドルで、108個できたので、一個あたり$0.08ということになり、
12個で$0.96!
手間代は愛情でカバーということで、ダラーショップよりも手作りの方が安いことになりましたー。
あーよかった。

環境と健康を考えたらBees Waxがベストなんだろうけれどね。

もちろん、使ってないキャンドルを家の中からかき集めて、おがくずと共に再利用するのが一番、理にかなってますね!

近所の人で興味ある人には、おがくず好きなだけ差し上げますんで、手づくりしてみてください?!
キャンプ用には自信もってオススメします!

2015年9月16日水曜日

薪ハンティング

秋です!

日に日に、日差しが、森が、熟成された色になってきましたSquamish BC。 
ただいまの気温10度でございます。






BC州の季節は、ある日突然入れ替わります。
数日前まで夏だったのに、今日はもう、空の奥に冬を感じる。

うちには暖炉しか暖房設備がないもので、
薪が少ないという危機感が、急に現実味をおびてきました。

というわけで、ここ最近ちょくちょく薪取りにいっています。

このエリアは、薪をとっていい許可をオンライン申請もらえます。
許可があれば、林業の伐採跡地に落ちて転がっている木を拾って、薪にしていいことになってます。





太陽はやる気満々。
薪と暖炉は俺の仕事。
家では文句ばっかり言っているけど、”俺の仕事”の時は、いい仕事してくれます。

娘の方はというと、足を守るためにジーパンを履かせたい母と、
スカートしか履きたくない娘との、
出発直前のバトルで、号泣のため基本やる気なし。


ロギング跡地って、結構殺伐としています。
そんな中で、おちている木々を使って遊ぶ子供達をみるとほっこりします。























るな作 こびとの家


太陽:建てるならでかく!





 暖炉のある生活。
憧れていたけど、やっぱりいいですね。
火の暖かさは、電気にはない温もりがあります。

森と近くなれるのも嬉しい。
木のおかげで暖がとれているありがたみを知り、
家族で森にいき、森について話すきっかけをくれる。
木の種類についても少し学びました。

木は3回、人を温めてくれるそうです。

1回目は薪取り
2回目は薪割り
3回目は薪を燃やすとき。

太陽は、薪取りも好きだけど、父ちゃんが薪を割っているのを見ているのも好きです。
小雨の降る中、日がくれても、ずっと見ています。
薪をどう燃やすか考えるのも好き。

森と暮らしが繋がっている暮らしって、やっぱりいいなあと思います。
子供達にとっても、教科書以上の学びがあります。

しかし、気になることも。
今日薪を取りにいったエリアは、長い間スキー場の開発(Garibaldi at Squamish) のターゲットになっている森なのですが、かなり伐採されていました。

スキー場建設には、反対意見も相当数(私もその1人)で、まだオフィシャル着工になっていないはずなのに、森を切り開いて送電線の施設を作ろうとしている形跡があったりして、複雑な気持ちになります。

林業がメインのカナダにおいて、ポジティブに考えれば、
ロギング跡地の薪取りや、材木工場の廃材をもらうことは、
森のリサイクルになるんだなあと思いましたが、
同時に、ロギングや開発に思いめぐらす気持ちもあり、いろいろ考えさせられます。


いろんな気持ちを置いておいて、好きか嫌いかでいえば、暖炉は最高!
暖炉初心者の私たち。
焚き付けの際、新聞紙ではなくて、おがくずでできている着火材が調子いいことを知りました。
私たちの暖になってくれる木々。残さず利用させてもらいます!
その作り方(需要があるかわかんないけど)を、またアップしたいと思います。





2015年9月3日木曜日

HAKU

実家の猫が旅立った。

18年前の夜のこと。
うちの前の道路に、小さな塊がポツンと落ちていた。
ネズミかと思ってよくみたら、耳の大きな死にかけの子猫だった。
周りをみてみると、子育て中の母猫がいた。
死にかけのその子のことは、目に入らないのか、見捨てたようだった。

片手の手のひらよりも小さい子猫は、かろうじてまだ息をしていた。

あれから18年。
私が一緒に暮らしたのは3年ほどで、あとの15年は母と暮らしていた。
臆病で、ちっぽけで、目の大きな、かわいい子だった。
18年も、よく生きた。

母は言った。

赤ちゃんは産まれると、ふぎゃあー!と産声をあげる。
産まれることは、息を吸い、おもいっきり吐くことなのだ。

しかし、命の最期が近づくと、取り入れる(吸う)ことはできても、出す(吐く)回数が減ってくる。
おしっこもうんちもでなくなる。
毛玉を吐き出したくても吐き出せなくなる。
最期を完璧に全うするだけのエネルギーをわずかに補給して、排出することなく枯れていく。
それは、とても美しい姿だと。

だから、息を吐くこと、排泄すること、泣いたり笑ったり感情を出すこと、話すこと、
自分を出す=表現すること、

それらの、はきだすという行為は、生きている証なのだと。



今でも鮮明に、あの夜のことを覚えているのに、あれから18年も経ってしまったなんて信じられない。

その間に、
私にも子どもができ、新しい命が産まれた。
それはつまり、別れもあるのだ。
命は循環している。

18年なんてあっというま。

そんなメッセージを、あの子は私に遺していった。

これからも、私なりに人生を表現していきたいと思う。
吸う(吸収する)ことに偏りがちな現代だけど、みなさまも、どんどん表現していってね。
いっぱい生きよう!

LIVE, LAUGH, LOVE  LIFE!


R.I.P みゅーちゃん。