2019年3月8日金曜日

Mexico 〜噂通りのCenote Tortugas〜

メキシコから帰ってきて1週間が経ちました。

この頃よく夢を見る。それも色彩の明るい元気な夢。
こんなにカラフルな夢、ずっと見てなかったなあっていう夢。
間違いなくメキシコの影響です。









ああ、、、恋しきメキシコよー!


現地にいた時は、1週間でちょうどよいか、と思っていたけど、帰ってきてから次はここに、次はこんなことしたいばかりが頭をよぎる。
山女だし、暑いところ苦手だと思ってたけど、自分でも意外、メキシコかなりツボりました。

そんな名残惜しさを胸に、旅を振り返ります。今日のお題はセノーテ。
セノーテとはマヤ文明の言葉で「聖なる泉」という意味で、自然にできた地底湖。
セノーテは地球上でもこのエリアにしかありません。

私たちが行ったリビエラマヤ(地域の名称)の中でも、滞在していたAkumal近辺にはそちこちにセノーテがボコボコあって、選びたい放題です。
セノーテツアーもたくさんあるけど、強調性のない私と大人に合わせられない小学生2人なのでホテルからタクシーで行くことにしました。

そして、今回行ったのは、"Cenote Casa Tortugas"というところ。
ここは地下、鍾乳洞(ケーブ)の中にあるセノーテが3つと写真のオープンセノーテが1つありました。
ケーブのセノーテはガイドが付いていろいろと説明してくれます。

噂には聞いていたけど、水の色がね、見たことのない美しさです。
人がたくさん入っているから汚れちゃってるんだろうなと思ったけど、たとえそういう影響があるにしても本当に美しい!お魚も泳いでます。

人もさほどいないので、貸し切り状態の時もありました。













私は岩場に座ってじっくりと水面を眺めたり、
シュノーケルしながら碧く光る水の中を泳いだり、、、したかった。

したかったのだけど、娘が「水が冷たい」「暗い」と言うので、一度引き上げお日様の光で体を温めていると、

「えっとねえ、カナダに戻ったらハムスター飼うの。名前は、、、えっとおー、スムージーとライムにするの。あ、やっぱり、ミントとアイスかな。あ、ちがうやっぱり、、、!ねえ、ママどう思う?」

どう思うって‥‥ねえ、娘よ。
今、ハムスターの名前考えるところなの?!
目の前にものすっごいキレイな泉があるのよ?!
こんなところ2度と来れないかもしれないのよ?!?
しかも、この美しいセノーテ、私とあなたで独占してるのよ?!?!

まあ、子供アルアルですかね。。。
どんな時でも心を仏にするための修行ですかね。

一方サイエンス好きの好奇心旺盛な息子の方は、ケーブも鍾乳洞もミニクリフジャンプもスノーケルも存分に楽しんで、キラッキラの目で、何を見たか、どんな風に感じたかを話してくれました。


そうだ、ケーブの中は鍾乳洞になっていて、さらに地下で他の鍾乳洞と繋がっていたりするので、ダイビングも可能です。
ケーブダイビングといえば、前にニュースになった洞窟に閉じ込められたタイの少年を思い出すのですが、ここも彼らが閉じ込められた洞窟の構造と近からず遠からずだと思うので、こんなところにずっと閉じ込められてて、ケーブダイビングで救出されるって、ほんとに難儀なことだわなあって思いました。

ちなみにこちらの値段は、一人400ペソ(USD20くらい。7歳以下無料)と高めですが、スノーケルセットもライフジャケットもついてるし、セノーテがたくさんあったしゆっくりできたからよかったかな。
セノーテは見事な鍾乳洞の中にあることが多いですが、水が冷たく、雰囲気が暗いので、子供がいるならオープンセノーテがあった方がが楽しいかもしれません。
ホテルからはTaxiを使って往復900ペソでした。
うちらが泳いで間ドライバーのおじちゃん3時間待っててくれました。

私的には、セノーテは高いお金払ってツアーで行く必要ないと思います。
自分の行きたいタイミングでTaxi使って行けばよし!と思います。

自分も行っておいてなんなんだけど、マヤ文明から大切にされてきた、地球のギフトとも言えるこの美しい泉が、いつまでも、荒らされることなく後世ずっと大事にされてほしいなと願ってやみません。
膨大な観光客が押し寄せるリビエラマヤですが、地元の方が観光業で生計を立てる中、なるべく自然を守ろうとしている努力も垣間みることもできました。

さ、これでホテルに戻ってもまだ12時。
1日は長く楽しいのでありました。

2019年3月4日月曜日

Tulum in Mexico 〜新しい英単語を学ぶ ②〜

Tulumは遺跡と海が有名な観光地。
しかしながら、「子供x遺跡」がヒットすることは稀である。

我が子も御多分に洩れず、暑いだ、冷たいものくれ、どこまで歩くんだとかいう、夏のNGワードを連発してくる。
というわけで、速攻ビーチに行くことにした。

結局、遺跡は早歩きで入口から出口に抜けただけだけど「遺跡に行った」という事実は残るのでよしとしよう。







しかし、海きれいだったなあーーー。
子供達も波でいっぱい遊んだ。






子供が海で遊んでいるのをみて、小さい時に海で遊んだ時のことを思い出した。
波に合わせてジャンプして、たまに巻かれて、笑って。
波がブレイクする直前の引力の強さや、波が引いていくとき、自分が動いているかのような錯覚に陥ったり、海のパワーってすごいよね!

カナダの海は冷たすぎて、こんな風に遊ぶことはできない。
日本人は割と泳げる海で遊ぶ経験をしている人が多いと思うけれど、それって地球規模でみたらラッキーなことだなと感じます。

あっという間に時は経ち、お腹も減ったので街に戻る。
友人一家に、Collectivoで一緒に帰らないか?と持ちかけるも、「バスで帰るよ〜」、と丁寧に断られたので、バイバイしてから観光客の少なくなった街をなんとなく歩く。

お土産屋で何か手に取ると 「US30」とすぐに声が飛んでくる。「でもUS20にしてあげる」とも言ってくる。

地元にお金を落とすという意味でも、何か買って帰りたいとは思う。
思うのだけど、100円ショップで売っているようなものを、強気でUS15とかって言ってくるので、どうしても買えない。値切ると「No」と言われる。
息子のビーサンを買いたかったのだけれど、諦めた。
観光客が地元の経済を混乱させているのはわかる。
でも、もう少し幸せな値段設定にしてくれたら喜んでたくさん買うのに、、、と思ってしまう、このアンバランスさ。切ない。

ちなみにこうやって値段交渉することと、英語では「Haggle」と言うそうだ。
カナダでは使ったことがないし、日本でもない。
英語圏に暮らしていると体験ベースで新しい単語が増えていくから、体験したことがない言葉は知りようがない。
言葉も、世界も、文化も、深い。
当たり前だけど、そんなことが新鮮だったりもする。

そんなことを考えていたら、友人から「バスをミスった!」という連絡が来た。
再度Collectivo帰宅を持ちかけるも、やんわり断られたので(笑)、Taxiで一緒に帰ることにした。
Taxiのドライバーに言われた金額の手持ちがなく、「これしかない!お願い!」と有り金でHaggle(交渉)して、帰路につく。

Taxiのおじさんと片言のスペイン語で会話をする。
英語はあまり通じない。
人の良さが滲み出ている。
メキシコ人はそういう人が多いように思う。
Taxiが日産のセダンだったので、「いい車だね!」というと、
「そうだろう、メキシコ産なんだから」と言う。
「???」と思ったけど、日本車の多くはメキシコ工場で組み立てられているから、
メキシコ人は日産やトヨタがメキシコ車だと思っているらしいことに気が付いた。
まあ、敢えて訂正するのもなんだから、「そうだね!メキシコで作っているものね!」と伝えた。このおじさんは3歳の子供がいるそうだ。
当たり前だけど、観光客相手にTaxi運転しながら家族を支えているのだよね。
ありがとう!といって車を降りた。

子供達も、「いいおじちゃんだったね!」と少しばかりの旅のコミュニケーションを楽しんだ。

メキシコ人の平均月収は5万円程度だそうだ。
チップを渡すなら、テーブルに置いて行くのではなく、サービスをしてくれた個人に渡すようにと言われていた。

個人的なチップが、私がこの国の人にできる唯一のことなのかななんてぼんやり考えながら、リゾートに着いた。

リゾートに足を踏み入れると、陽気なメキシカンミュージックが流れ、
バーには飲み放題のミモザやブラッディーマリーが並ぶ。
くつろぐ旅行客を縫うように、メキシカンのスタッフがせわしなく動きまわっている。

飲み物をもらい、客に混じってラウンジチェアに腰掛けると、ホッとする自分もいる。
なんだか不思議な感覚だ。

さて、また、非日常が始まる。

Tulum in Mexico 〜新しい英単語を学ぶ①〜

メキシコに着いてから3日目、遺跡とビーチで有名なTulumに行くことにした。

娘の友達一家と、たまたま同じ便で、滞在先も近くという偶然を祝して、彼女たちとTulumで合流しようという話になっていた。

Tulumは私たちのホテルから30km西に位置し、行き方はいくつかあった。

1つは、旅行会社が企画する"Free Shopping Tour"のバスに乗って行く。
2つ目は、Taxi (40ドルくらい)
3つ目は、乗合TaxiのCollectivo (1人2ドル)

当初は"Free Shopping Tour"に便乗しようと思っていた。
だけど、このツアーは、テキーラファクトリー、ジュエリーショップ、工芸品屋を「見学」し、結果各ショップでマンツーマンで押し売りされるという、タダほど怖いものもはないという2時間のセールスツアーであることがわかった。

もちろん、「No」で逃げ切れば良いのだけど(見学終了後Freetimeになる)、
娘が下手に「このペンダントかわいい!」とかって騒ぎ出すとも限らないのと、そもそもツアーの内容自体が面倒臭いので当日の朝キャンセルすることにした。

Taxiは高いので除外。

残るはCollectivoとなった。
Collectivoは10人乗りのバンで、ハイウェイ沿いに立ってると止まってくれ、降りたいところで降りれるというバスとTaxiの間みたいなローカルの人たちが利用する乗り物。
今回はこれで行ってみることにした。
Collectivoを捕まえるには、リゾートを出てハイウェイを渡って下り車線から捕まえないといけない。





前回の記事でもちらっと書いたけど、メキシコ人はスピード狂である。
制限速度が70kmなら120km、90kmなら140kmくらいで走っている。

そんなクレイジーな人たちが飛ばしまくる片側3車線のハイウェイを、子供の手を掴んで渡る。笑

どんな時でも走らない夫が悠長に、「大丈夫、ゆっくり渡ろう」などと抜かすので、
「ふざけんな、ここメキシコだぞ!」と行って、車と車の隙をみて走って渡る。(といってもそれなりに間隔はありました。)
ちなみに、こういう行動を、英語では「Frogger」というらしい。
もちろんカナダでは使わない。

ハイウェイを渡るとすでにCollectivoが待っていて、私たちを見てドアを開けてくれた。
なかなかなやれっぷりのバンの後部座席に乗り込み、子供にシートベルトをするように伝えると、「シートベルト壊れているよ!」と子供。

そのまま少し待っていると、ローカルの人が続々と乗り込んできた。

3歳くらいの女の子を抱えたお母さん。
濃いアイラインを目の上下に入れているおばあちゃん。
ホテルで働く人

なんとなく満員になったので、バンは出発。

途中で小さな居住区に止まる。

カラフルなコンクリートの壁、整地されていない道路、道にむき出しの洗濯物。
かろうじて家として機能しているような家が所狭しと建っている。
写真を撮ろうかとおもったのだけど、いたずらに写真を撮ることができなかった。

リゾートにいる旅行者と、地元の人の暮らしのギャップを目の当たりにする。
Collectivoの中、麦わら帽子にサングラスで浮ついた姿の私たちと、おちついた地元の人。

その居住区を出てから20kmほどでTulumだ。
だけど、Collectivoはとにかく速い。
私の運転では見慣れない速さで、窓の景色が流れていく。
背もたれのハンドルを握る手が緊張してくる。
まあ、地元の人は、「当然」といった感じで何も気にしてないし、
ドライバーも含めて誰もシートベルトなんてしていない。まあ、壊れてるんだけど。

私の「当たり前」が「当たり前」でない瞬間はやっぱり新鮮だ。

とはいえ、無事にTulumに着き、友人一家とも合流。
彼女たちは"Free Shopping Tour"の餌食になっていたようで、ひどい値段設定の布を購入した代わりに、Subwayのサンドイッチ無料券をもらったそうだ。

続く。

2019年3月3日日曜日

Mexico!

1週間、メキシコのカンクンの南に位置するリビエラマヤに行ってました。

もう20年前になりますが、南米の文化に惹かれてスペイン語を専攻していた時代があったのです。
当時、日本からは遥か遠いメキシコに憧れを持ち、メキシコ人オーナーのメキシカンレストランで、メキシカンドレスを働いていたこともあったなあ〜。

北米に暮らしていると、メキシコのビーチエリアは、日本でいうグアムやハワイみたいな手近なトロピカルバケーションなんですが、私にとっては憧れのメキシコでもありました。

気温0度のバンクーバーから飛び立った6時間後、ビーサンとタンクトップでカンクンを歩くというのも、寒い国で暮らすバケーションの醍醐味と言えましょう笑

メキシコの印象は、空が青い!
色が溢れてる!
冷房が寒い!
スピード狂!

写真載せたい!
なのに、間違って携帯を初期化して全データ消去してしまった!

もう、この感動を表すべく、スペイン語の逆「!」を着けたいです。

日本とカナダ以外の国を訪れたのは10年ぶりなので、なにもかもが新鮮に目に移ります。
英語通じるから大丈夫とカナダ人の友人に言われてきたけど、言うほど通じないのも新鮮。

「当たり前」が通じなくてうろたえる楽しさ、すっごい久しぶりに感じてます。

そして、「当たり前」が「当たり前」でない時は、物事に対する期待値が小さくなるので、いろんなことがあまり気にならなくなるし、必死(例えば迷子にならないように、乗り遅れないようにとか)になる。

「自分の見ている世界が全てではない」なんて、当たり前のことなんだけれど、
そういうことを「実感」できることは、旅の醍醐味だなあって思い出した。
そして、「もっと知りたい」という好奇心を掻き立てられる。

とはいえ、右も左もわからないのと、心もお財布も楽したかったので、
今回は、北米のパッケージツアーの定番、オールインクルーシブ(航空券、宿泊、3食食べ放題飲み放題込み)にしました。

メキシコに行く前までは、オールインクルーシブは、
地元の人が絶対に行かないような北米やヨーロッパ人向けの巨大なリゾートで、
食べ物の廃棄量、水の使用料、地元人たちの労働力や賃金という目線で見ると闇でしかないように思えた。

そういうことも踏まえて、旅日記をちょっと書いてみます。