2014年10月27日月曜日

つかの間の晴れ

バケツをひっくり返したような大雨

雷鳴がとどろき、稲妻が走る。

子供達は、口角を下げながら少し不安そうな顔で、おへそにぎゅっと手を当てる。

雨足はやむどころか、夜更けにかけて強まり、そのまま止むことなく、

朝を連れてきたのは太陽の光ではなく、雨音だった。

いつものSquamishの10月。

1週間降り続く雨、その間の、つかの間の晴れ。

強い雨のおかげで、木々の葉は落ち、

雲の間からところどころに見える山々の天辺は、もう真っ白だった。

冬の景色や空気が一瞬頭によみがえり、そして雲の中へと消えていく。

明日からまたずっと雨。

次の晴れ間には、また冬が濃くなって、息が白くなっていく。

長い長いカナダの冬、はじまりはじまり。

心は暖かくいたしましょう。