2019年3月4日月曜日

Tulum in Mexico 〜新しい英単語を学ぶ ②〜

Tulumは遺跡と海が有名な観光地。
しかしながら、「子供x遺跡」がヒットすることは稀である。

我が子も御多分に洩れず、暑いだ、冷たいものくれ、どこまで歩くんだとかいう、夏のNGワードを連発してくる。
というわけで、速攻ビーチに行くことにした。

結局、遺跡は早歩きで入口から出口に抜けただけだけど「遺跡に行った」という事実は残るのでよしとしよう。







しかし、海きれいだったなあーーー。
子供達も波でいっぱい遊んだ。






子供が海で遊んでいるのをみて、小さい時に海で遊んだ時のことを思い出した。
波に合わせてジャンプして、たまに巻かれて、笑って。
波がブレイクする直前の引力の強さや、波が引いていくとき、自分が動いているかのような錯覚に陥ったり、海のパワーってすごいよね!

カナダの海は冷たすぎて、こんな風に遊ぶことはできない。
日本人は割と泳げる海で遊ぶ経験をしている人が多いと思うけれど、それって地球規模でみたらラッキーなことだなと感じます。

あっという間に時は経ち、お腹も減ったので街に戻る。
友人一家に、Collectivoで一緒に帰らないか?と持ちかけるも、「バスで帰るよ〜」、と丁寧に断られたので、バイバイしてから観光客の少なくなった街をなんとなく歩く。

お土産屋で何か手に取ると 「US30」とすぐに声が飛んでくる。「でもUS20にしてあげる」とも言ってくる。

地元にお金を落とすという意味でも、何か買って帰りたいとは思う。
思うのだけど、100円ショップで売っているようなものを、強気でUS15とかって言ってくるので、どうしても買えない。値切ると「No」と言われる。
息子のビーサンを買いたかったのだけれど、諦めた。
観光客が地元の経済を混乱させているのはわかる。
でも、もう少し幸せな値段設定にしてくれたら喜んでたくさん買うのに、、、と思ってしまう、このアンバランスさ。切ない。

ちなみにこうやって値段交渉することと、英語では「Haggle」と言うそうだ。
カナダでは使ったことがないし、日本でもない。
英語圏に暮らしていると体験ベースで新しい単語が増えていくから、体験したことがない言葉は知りようがない。
言葉も、世界も、文化も、深い。
当たり前だけど、そんなことが新鮮だったりもする。

そんなことを考えていたら、友人から「バスをミスった!」という連絡が来た。
再度Collectivo帰宅を持ちかけるも、やんわり断られたので(笑)、Taxiで一緒に帰ることにした。
Taxiのドライバーに言われた金額の手持ちがなく、「これしかない!お願い!」と有り金でHaggle(交渉)して、帰路につく。

Taxiのおじさんと片言のスペイン語で会話をする。
英語はあまり通じない。
人の良さが滲み出ている。
メキシコ人はそういう人が多いように思う。
Taxiが日産のセダンだったので、「いい車だね!」というと、
「そうだろう、メキシコ産なんだから」と言う。
「???」と思ったけど、日本車の多くはメキシコ工場で組み立てられているから、
メキシコ人は日産やトヨタがメキシコ車だと思っているらしいことに気が付いた。
まあ、敢えて訂正するのもなんだから、「そうだね!メキシコで作っているものね!」と伝えた。このおじさんは3歳の子供がいるそうだ。
当たり前だけど、観光客相手にTaxi運転しながら家族を支えているのだよね。
ありがとう!といって車を降りた。

子供達も、「いいおじちゃんだったね!」と少しばかりの旅のコミュニケーションを楽しんだ。

メキシコ人の平均月収は5万円程度だそうだ。
チップを渡すなら、テーブルに置いて行くのではなく、サービスをしてくれた個人に渡すようにと言われていた。

個人的なチップが、私がこの国の人にできる唯一のことなのかななんてぼんやり考えながら、リゾートに着いた。

リゾートに足を踏み入れると、陽気なメキシカンミュージックが流れ、
バーには飲み放題のミモザやブラッディーマリーが並ぶ。
くつろぐ旅行客を縫うように、メキシカンのスタッフがせわしなく動きまわっている。

飲み物をもらい、客に混じってラウンジチェアに腰掛けると、ホッとする自分もいる。
なんだか不思議な感覚だ。

さて、また、非日常が始まる。

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