2017年12月6日水曜日

闇の中で光るために 

最近、Netflixにはまっている。

62話もあるドラマBreaking Bad を見て、いくつかのドキュメンタリーを見た。

色々見まくって、辿り着いた感想が 

  ”ほんと、世の中腐ってるな”  

だった。

いやいや、わかってるって?
そうなんですよ、わかってる。

わかってるけど、
わかっているからこそ、光の部分を探していきたい、その中の光でありたい。
と昔も今も思っている。

けどね、、、。

例えばCowspiracy(ConspiracyとCowを掛け合わせた造語)のお話。
これは、温暖化と環境汚染の1番の原因は家畜業(牛)であるというドキュメンタリー。


ドキュメンタリーの内容をかいつまんで言うと、
家畜業は、1ガロンのミルクを生産するのに、1000ガロンもの水を必要とするほどの
巨大なエネルギー消費の原因である。
しかも、水だけではなく、牛が排出するメタンだとか、
餌用のファームと牛用のファーム確保のための森林伐採こそが、
温暖化と気候変動の1番の原因になっていることがわかって来た.
なのに、なぜか政府も環境団体もそのことには一切触れない。

その代わり政府は、芝生の水やりや、歯磨き中の節水を推奨したり、
車に乗るのを控えるよう勧めたりと、
人間のライフスタイルにこそ、温暖化の原因があるようかに人々を洗脳する。

という感じで、話はミステリー風に進んでいく。

だけど、ドキュメンタリーが深部に進むにつれ、
これ以上このテーマに踏み込んだら、この人殺されるのかも。と感じさせる闇が広がっていることに気づく。

結局、フィルマーも、それ以上踏み込めず、
結論として”皆がビーガンになれば全て解決”というのが話の落としどころになっている。
確かにそれは一理あるとしても、うーーーん。なんだか腑に落ちない。

とりあえず、このドキュメンタリーを見てて、理解したのは、
家畜業は、世の中にある”深入りすると戻れなくなる闇" の一つだということ。

また、アメリカのドラマ賞総ナメのBreaking Badは、
真面目だった化学の先生が、ひょんなことからクリスタルメス製造で才能を開化し、
それで副収入を得ていくうちに、
ドラッグ産業の超ダークな世界に巻き込まれて戻れなくなっていくという話。

北米に暮らしていると、こういうドラック関連の世界、
ドラックディーラーの世界、実際あるんだろうなあ、
というリアルさといったら、見てて鳥肌がたつ。

ヘビー系の話が続いてすいません。

ふう。一息。

子供が生まれてからの8年間、
眩しいほどのピュアな人達とともに生活してきてるので、
この秋まで、ダークな要素のあるものは全く受け付けられなかった。
こういう闇が、私の子供が生きていく未来にあるのか、、、と思うと、
私のメンタルが耐えられなかった。

この手のダークな話を見ていると、救いようがない気持ちになって落ち込む。
どんなに私が、良い未来を描きたいと思っても、

子供が生きていく未来のために、できることはなんだろう?と模索しても、

結局自分がしていることって、歯磨きの節水程度の効果しかなくて、
世界は変わらないのに、満たされるのは小さな良心だけ。

何が正しいかなんてぜんぜんわからなくて、
結局のところタイムリミットは刻一刻と迫ってくるのだ。

と思うと、全てが馬鹿馬鹿しくなってくる。

でも。
例えそうだとしても、悪あがきだとしても、
ひとりの大人として、本当に光を探すなら、本当に光でいたいのなら、
時には闇もちゃんとみないとな。
って、思い始めていた。


この間、8歳になる息子と話していた時のこと。
学校で府に落ちないことがあったらしく、

”僕は正しいことをしているのに、我慢しなくちゃいけないんだ。It's not fairだよ"


といった。

そろそろ時期かなあと思って、

 ”・・・どんなに頑張っていいことをしても、世の中は、割と不公平なんだよ”

という話をした。

上っ面の道徳や倫理観だけを述べる母親になりたくないから、
いいことも悪いことも、知りたい。
知って、自分なりに考えた答えを持っていたい。

こういうダークな話を見聞きしていると
諦めの気持ちが湧いてくる。

と同時に、その中にある、
”絶対諦めない”っていう小さな光の存在が、
意外に大きくて、心地よくて、光を信じる原動力になってたりする。

闇が暗ければ暗いほど、光は強くなるのだ。

子供達の未来のためにも、Stay positiveでいるためにも、ねっ。



"僕らが手にしている富は見えないよ 
彼らは奪えないし壊すこともない 
世界はただ妬むばっかり 

もしも彼らが君の何かを盗んだとして 
それはくだらないものだよ 
返して貰うまでもない筈 
何故なら価値は生命に従って付いている"



                           ありあまる富 by 椎名林檎

Based on the documentary films of

CowspiracyのFacebook page The true cost                     (Fast foodならぬ、H&MなどのFast fashionの裏側)
Thrive                               (陰謀系)
ガイアシンフォニー (癒される。)
Heroin(e) (Over Doseが北米1という街で、活動し続ける女性たちには胸が揺さぶられる)


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