2013年2月21日木曜日

Waldorf Schoolについて その2

Waldorf Education(シュタイナー教育)というと、漠然としたイメージとして、自然の素材で出来た教材や玩具、芸術性を育てるといった感じでしょうか。

Waldorf Educationはルドルフ・シュタイナーが提唱したアントロポゾフィーという哲学に基づいて生まれました。
このアントロポゾフィーというのが、非常に奥が深く、話が多岐に渡り、そして難解。
わたしは自称 本の虫ですが、正直、アントロポゾフィーは難しくてページが進みません。

どうやら、Waldorf Schoolに子供を通わせている人でも、アントロポゾフィーに心酔してWaldorf Schoolを選ぶ人は少数のようです。

温もりのある自然素材おもちゃや優しい雰囲気、
身の回りを豊かにする実践的な手仕事、
TVやメディアへの制限、
心のある食べ物、
泥や雨もきにせず遊べる環境、
詰め込みミリタリー式ではないカリキュラム、、、、

そういったことに魅かれてくる人の方が多いのではないでしょうか。

わたしもその1人ですが、中でも一番素敵だなあと思うのは、学校の子供達が優しいこと。
よく近所の小学校の校庭に、太陽とるなを連れて行くのですが、そこで出会う子供達と比べて、Waldorf Schoolで出会う子供達は優しいなと思います。

子供達には彼らの世界があり、太陽みたいに小さい子が仲間にいれてもらえないのは当然のこと。
案の定、Publicの中では、ほとんど声もかけてもらえないけど、これがWaldorf Schoolの校庭だと、太陽のことを見守ってくれたり助けてくれる子供が結構います。
Public のKindergardenで30年間先生をしていたおばあちゃんも「ウォルドフの子供達は、他者や小さい子に優しいので驚いた』言ってました。

ただ、若干、閉鎖的というか、良く言えば守られているシュタイナー的NG(イマジネーションに影響を与えるものや、体や脳を過剰に使うこと)があるので、合わない人は合わないだろうなという感じも。

わたし的には、いろんな本を読んでみていて、いいな!と思ったのは、前にも書いたけど、生きる力が育つ教育。
たとえば、完全なる自由と民主主義で知られるサドベリースクールの考え方(Unschoolingというそうだ)。ただし、理想的な環境と、人間性も知識も兼ね揃えたスタッフが揃っていたら、という前提になるけれど。

じゃあパブリックはダメなの?と聞かれると、「ダメじゃないと思う。けど、、、。」となる。 
その「けど、、、。」の部分の答えが出せないので、少なくともpreschool時代では、選択肢に入ることはないと思う。
「けど、、、。」の理由のひとつは、子供がマーケット戦略のターゲットにされ、大人の都合による影響をかなり受けており、刺激過多。
なのに、それが普通のこととして子供の身の回りに溢れていることに違和感を感じるからです。
そんな思いで、Cedar Vally schoolの教室に入ると、ほんとうにほっとする。
自分の中からなくなりそうな、”大切なもの”を取り戻せる。
”手作りの暮らしって楽しいな!生きてるな~!”って思える。

ルドルフシュタイナーは1920年代の人なので、当然その時代から普遍なことと、進化していることがあります。
現代のWaldorf Educationは、シュタイナー理論を時代に合うように柔軟に翻訳しながら組み込んでいるようで、それは良いことだと思うし、これからも軸は保ちながら新時代のウォルドフエデュケーションとして展開していってほしいなと思います。

他のシュタイナー教育の記事は"シュタイナー学校”のカテゴリーにもあります♪

0 件のコメント:

コメントを投稿