2015年11月11日水曜日

Ready になる時を待つ。

9月からルナもPreschoolに行き始めた。
といっても、週に2回、午前中だけ。

ルナはものすごいシャイで、私から離れられなかった。
子供達がみんなきゃっきゃ遊んでいても、私の膝にのってじっとしていたルナ。
3歳のときにPreschoolを試そうかと試みたけど明らかにreadyじゃなかった。

今年4歳になって、この1年で何をしたわけでもないけど、自分に自信がでてきたのか
母親という安全地帯から少しだけ離れて冒険する気になったのか、驚くほどすんなりPreschoolにとけ込んでしまった。今では、毎日行きたくていきたくてしかたないくらい。

太陽とルナの学校は同じ敷地にある。
お互い学校内でみかけることもあり、2人の共通のお友達もいるし、先生方もルナにも声をかけてくれるので、彼女の中で「学校=安全なところ」という方程式がなりたったのだろう。

それぞれ子どもには「Readyなタイミング」というのが必ずある。
Readyでなくても、無理を通せば子どもはやがて慣れていくものだと思うけど、
できればタイミングが来るのを待ってあげるのがベストだと思う。
これはアカデミックなことにも言える。

そういう意味で、太陽をGrade1にあげず、2年目のキンダーにしたのも良かったんだなあと学校が始まってみてから再確認した。(Waldorfは生まれた月と子どもの個性によってキンダーを2年やります。) 

今年、クラスの中で一番年上になった太陽は、去年よりも自分に自信もついたみたいで、「自分の軸」が育った感じがする。
去年まではたくさんの子どもに交じって、自分の安全な場所を確保するのに必死だった。
今年は、大勢のなかの1人でいることに自信を持っている。
自分の安全な場所は、みんながいるこのクラスなんだと認識したみたいだ。

自分の軸もなく、自分の中の判断も育っていないぐらぐらの状態で、無理してGrade1にあげていたら、周りの子にかなり影響されてしまったと思うし、自分の言いたいことや好きなことを自信を持って周りに伝えられなかったと思う。

親はどこまでも「見守り」なんだなあ。
そして、安全な場所はいつでもここにあるよ。と伝えていくことが大事なんだろうな。

私的には、アカデミックなことよりも、大事にしてほしいことだったので本当によかったなあと思うし、そういう環境を作って、見守ってくれている先生達にも感謝です。



時期を早めて野菜を植えても、たくさん実るわけではない。
植えるのにもベストなタイミングを待ってあげることで最大の実りを引き出せる。


2015年11月1日日曜日

Halloween in Squamish 2015

年に一度のお祭り、Halloweenがやってきました!
太陽もるなもこの日をずっとずっと心待ちにしていました。

今年はHalloweenが週末に重なったので、街でもちょこちょこイベントがありました。
ルナくらいの小さな子向けの、怖くないパンプキンイベントからマジで怖いお化け屋敷、さらに当日は仮装してTrick or Treating&花火と子供達には楽しいこと盛りだくさんな週末です。

が、しかし!

金曜日の夜に、Food Donationで入れるHaunted House(乗馬クラブが馬小屋をお化け屋敷にしてpublicに開放してる)に連れてってみたのが間違いだった。。。
口では怖いことしたい、怖いものみたいとやる気満々の太陽。
しかし、実はめちゃくちゃ恐がりな我が息子。





6歳になったし、いけるかなと思ったけど、、、、ダメだった。目がマジ。
と、まあ、ここまでは想定内。

本気で怖い時って、体も震え体温も下がるから、免疫がさがったんだろう。
ガードがさがった隙をつかれて、ウイルスに侵入され、Halloween当日のいきなり発熱してしまいました。
実は恐怖が引き金で熱を出したのは2回目。

なので、Halloweenの今日はおうちで熱と戦っております。
かわりにルナが兄ちゃんの分もキャンディーもらってくる!と勇んで父ちゃんと出かけていきました。




ここで暮らしてHalloweenを体験してみて思うのだけど、Halloweenはコミュニティー、もっといえば、隣近所同士でつくりあげる、子どものためのイベントなんですね。
町全体が作り上げる、Halloweenファンタジーっぷりが素晴らしい。
大げさに言えば異次元にトリップしたような錯覚さえ覚えます。
Halloweenという文化が何世代にも受け継がれていく理由がわかります。

今の大人も、子どものころ毎年ワクワクしたんだろうなって。

ひとつの家庭の負担は少しなのに、たくさんの家庭が参加することでコミュニティー全体がHalloweenというイベントをより”らしく”、作り上げていく。日本にはないご近所文化かもしれません。
Halloweenは the neighborhood spritなくしては語れません!

引っ越してきたBritannia Beachは子どもの数も他の地区よりは少ないので、デコレーションの本気度はまあまあでしたが、小さなcommunityなのに、花火がとても立派で素敵で感動しました。








ビール片手に家から歩いて花火を鑑賞できる(しかも混んでない)なんてサイコーです。
今日は行けなかったけど、キャンプファイヤーもすごいみたい。
バギーにのってTrick or treatingしている親子もいたりして、このMellow感もたまりません。
来年はSquamishにTrick or treatingしにいって、Britanniaで花火鑑賞だな!

ちなみに、最近ではいわいるHalloween Candy(激甘チョコレート&ジャンクお菓子)を好まない家庭も増えてきました。
というか、わたしの周りのお母さん達は自分の子どもにはあげたくないと思っている人がほとんどです。
そこででてきたのが、"Switch Witch"という妖精?魔女?です。
Switch Witchは集めたCandyをおもちゃと交換してくれる妖精です。
我が家も、Switch Witchに、Candyを金魚と交換してくれるようお願いするつもりです😉

もっとヘルシーなお菓子が主流になればいいのになあ〜〜と願ってやみません。

また来年楽しみにしてまーす!





2015年10月29日木曜日

自分の時間が欲しい。

お母さんになってから、”自分の時間が欲しい”と慢性的に思ってきました。

たまにひょっこり訪れるその時間はご褒美のようにありがたく、嬉しくて、ワクワクする。
その時間で何をしようかなとアレコレ考えるのもまた楽しい。

ああ、もし5日間、お母さんを休めたらどんなことできるかなあ〜
なんて、一瞬妄想したりもするけれど、現実的にはそんなことは(少なくともウチでは)あり得ない。

でも、、、、本当に自由な時間を好きなだけもらえるとしたら。。。


きっと、たいして何もしないのだ。

きっと、時間を持て余してしまう。

きっと、3日目には子どものことばかり考えて、会いたくなってしまう。


今は、怒濤の毎日で、自分の時間なんてなくて、角も生えるし、片付けは永遠に終わらないし、子どもに振り回されているように感じるけれど、愛し、愛される日々というのは、最高に幸せなことなんだなあ。

多くの先輩お母さん方がいうように、手も目もかかり精神的にも肉体的にも大変なのは、子どもが学校にあがるまでの短い間。

怒濤の子どもとの日々の中で、少しの間にできる自分の時間だからこそ、
ささやかなことが、よりありがたく、幸せに感じられる。

それは育児という学びの中の、素敵なレッスンのひとつなんだろう。

よしっ、明日もがんばるぞっ!



2015年9月19日土曜日

打倒ダラーショップ!ハンドメイドおがくず着火材

前回に引き続き、暖炉ネタです。
書いておいてなんなんですが、お暇な方か、読んであげようと思う優しい方か、純粋に興味のある方以外、スルー記事の可能性大です。笑

みなさん、薪に火をつけるとき、なにで着火してますか?

今までは、新聞紙+マッチこそ、火付けの黄金コンビだと思っていたのですが、
どうやら新聞紙は、燃やした時の成分と燃えかすが煙突にこびりついて、煙突を詰まらせたりするので、本当はあまりよくないらしい。

実際、新聞紙を着火材として使うと、煙もでて、カスも舞うし、苦戦する割に、火がすぐ消えちゃったりして、言葉の響き程簡単じゃない。そんな経験ありませんか?

なわけで、新聞の代わりになるものあるのでは?と思っていたところで出会ったのが、WAXコーティングされたおがくず着火材(WAX COATED SAWDUST FIRESTARTER)。

これがびっくりするほど良く燃える!
2CM四方の薄っぺらい塊なんだけど、一度火をつけると、10分くらい燃え続けてくれるので焚き付けの火も簡単につくし、煙も少ないので調子がいい。

最初は、”俺、新聞紙で余裕で火つけれるし”と言って譲らないユウジに、
今じゃ、”新聞紙とっておく必要ねえな”と言わせちゃうくらいのパンチ力。

パッケージをみたら、材料はおがくずとwaxのみ。
最近、薪割り関係で、おがくずが大量にあるから作ってみるかということに。

以下、「おがくず 着火材 てづくり」でググった人にしか需要がないと思われるレシピですが、そんな誰かのためにのっけてみます。


材料は、おがくず、ろうそく、アイスキューブトレイ。

至って簡単。

いらない鍋でろうそくを溶かし、おがくずをつめたアイストレイに流し込む。
それを冷凍庫にいれて、15分待ったらできあがり。
若干のキッチンのMessはご愛嬌。
 →結構なmessになるので、ロウはいらないガラス瓶にいれて湯煎し、アイストレイのかわりにegg cartonを使うのがベスト。
15分後。

ほい、できたー! 


星やハート型でやると、”燃やすのがもったいないかわいい着火材”ができるらしいけれど、、、、

つい、燃えればいいんでしょ?と思ってしまうわたし、、ダメだわ。
山女美学まるでなし。
だからいつまでたっても、美意識が低いんだろうね。






さて、火をつけると、こんな感じで10分くらい燃えてます。













焚き付けの薪に着火!

超簡単!!新聞の10分の1の手間で火がつく!

キャンドルも燃えきるので、ロウが炉に残らずいいかんじです。











いまさらですが、
マニアックな記事ですいません。

でもこれ、夏のキャンプファイヤーに超役立ちます
バックカントリートリップとか、少ない装備で火をつけたいときとかも、軽いし小さいので持ち運びに便利です。

ちなみに、タイトル通りですが、
このタイプの着火材、ダラーショップで12個入りで$1.25で売ってます。

手作りしたところで、
手間ひま考えたらダラーショップで買えばいいじゃんってなることの多い、世知辛い世の中。
そういう瞬間、むなしいですよね〜。
お金の節約のために手作りしてるわけじゃないけどさって、言い聞かせて。

でも今回は、私の中で、手作りするからにはダラーショップより安くなってほしいという、どうでもいい競争心が炎のようにメラメラと燃えあがり、質より数にロックオン!
打倒!ダラーショップ!

結果。
原価は8ドル分のキャンドルで、108個できたので、一個あたり$0.08ということになり、
12個で$0.96!
手間代は愛情でカバーということで、ダラーショップよりも手作りの方が安いことになりましたー。
あーよかった。

環境と健康を考えたらBees Waxがベストなんだろうけれどね。

もちろん、使ってないキャンドルを家の中からかき集めて、おがくずと共に再利用するのが一番、理にかなってますね!

近所の人で興味ある人には、おがくず好きなだけ差し上げますんで、手づくりしてみてください?!
キャンプ用には自信もってオススメします!

2015年9月16日水曜日

薪ハンティング

秋です!

日に日に、日差しが、森が、熟成された色になってきましたSquamish BC。 
ただいまの気温10度でございます。






BC州の季節は、ある日突然入れ替わります。
数日前まで夏だったのに、今日はもう、空の奥に冬を感じる。

うちには暖炉しか暖房設備がないもので、
薪が少ないという危機感が、急に現実味をおびてきました。

というわけで、ここ最近ちょくちょく薪取りにいっています。

このエリアは、薪をとっていい許可をオンライン申請もらえます。
許可があれば、林業の伐採跡地に落ちて転がっている木を拾って、薪にしていいことになってます。





太陽はやる気満々。
薪と暖炉は俺の仕事。
家では文句ばっかり言っているけど、”俺の仕事”の時は、いい仕事してくれます。

娘の方はというと、足を守るためにジーパンを履かせたい母と、
スカートしか履きたくない娘との、
出発直前のバトルで、号泣のため基本やる気なし。


ロギング跡地って、結構殺伐としています。
そんな中で、おちている木々を使って遊ぶ子供達をみるとほっこりします。























るな作 こびとの家


太陽:建てるならでかく!





 暖炉のある生活。
憧れていたけど、やっぱりいいですね。
火の暖かさは、電気にはない温もりがあります。

森と近くなれるのも嬉しい。
木のおかげで暖がとれているありがたみを知り、
家族で森にいき、森について話すきっかけをくれる。
木の種類についても少し学びました。

木は3回、人を温めてくれるそうです。

1回目は薪取り
2回目は薪割り
3回目は薪を燃やすとき。

太陽は、薪取りも好きだけど、父ちゃんが薪を割っているのを見ているのも好きです。
小雨の降る中、日がくれても、ずっと見ています。
薪をどう燃やすか考えるのも好き。

森と暮らしが繋がっている暮らしって、やっぱりいいなあと思います。
子供達にとっても、教科書以上の学びがあります。

しかし、気になることも。
今日薪を取りにいったエリアは、長い間スキー場の開発(Garibaldi at Squamish) のターゲットになっている森なのですが、かなり伐採されていました。

スキー場建設には、反対意見も相当数(私もその1人)で、まだオフィシャル着工になっていないはずなのに、森を切り開いて送電線の施設を作ろうとしている形跡があったりして、複雑な気持ちになります。

林業がメインのカナダにおいて、ポジティブに考えれば、
ロギング跡地の薪取りや、材木工場の廃材をもらうことは、
森のリサイクルになるんだなあと思いましたが、
同時に、ロギングや開発に思いめぐらす気持ちもあり、いろいろ考えさせられます。


いろんな気持ちを置いておいて、好きか嫌いかでいえば、暖炉は最高!
暖炉初心者の私たち。
焚き付けの際、新聞紙ではなくて、おがくずでできている着火材が調子いいことを知りました。
私たちの暖になってくれる木々。残さず利用させてもらいます!
その作り方(需要があるかわかんないけど)を、またアップしたいと思います。





2015年9月3日木曜日

HAKU

実家の猫が旅立った。

18年前の夜のこと。
うちの前の道路に、小さな塊がポツンと落ちていた。
ネズミかと思ってよくみたら、耳の大きな死にかけの子猫だった。
周りをみてみると、子育て中の母猫がいた。
死にかけのその子のことは、目に入らないのか、見捨てたようだった。

片手の手のひらよりも小さい子猫は、かろうじてまだ息をしていた。

あれから18年。
私が一緒に暮らしたのは3年ほどで、あとの15年は母と暮らしていた。
臆病で、ちっぽけで、目の大きな、かわいい子だった。
18年も、よく生きた。

母は言った。

赤ちゃんは産まれると、ふぎゃあー!と産声をあげる。
産まれることは、息を吸い、おもいっきり吐くことなのだ。

しかし、命の最期が近づくと、取り入れる(吸う)ことはできても、出す(吐く)回数が減ってくる。
おしっこもうんちもでなくなる。
毛玉を吐き出したくても吐き出せなくなる。
最期を完璧に全うするだけのエネルギーをわずかに補給して、排出することなく枯れていく。
それは、とても美しい姿だと。

だから、息を吐くこと、排泄すること、泣いたり笑ったり感情を出すこと、話すこと、
自分を出す=表現すること、

それらの、はきだすという行為は、生きている証なのだと。



今でも鮮明に、あの夜のことを覚えているのに、あれから18年も経ってしまったなんて信じられない。

その間に、
私にも子どもができ、新しい命が産まれた。
それはつまり、別れもあるのだ。
命は循環している。

18年なんてあっというま。

そんなメッセージを、あの子は私に遺していった。

これからも、私なりに人生を表現していきたいと思う。
吸う(吸収する)ことに偏りがちな現代だけど、みなさまも、どんどん表現していってね。
いっぱい生きよう!

LIVE, LAUGH, LOVE  LIFE!


R.I.P みゅーちゃん。

2015年8月13日木曜日

鳴らない電話

なんだか、恋人達のすれ違いみたいなタイトルにしてしまった!
懐かしいねえ〜そういう気持ち。
いいねえ〜

って、ではなくって!

昨日わたし、久しぶりに夕方にヨガにいったんです。
ヨガスタジオで、携帯をサイレントモードにして、久々のヨガタイム楽しみました。

で、午後7時。家に帰ると子供達とゆうじがいませんでした。
うちから10km先のFurry Creekに釣りに行くといっていたので、ああ、トラックで行ったんだなあと。

それじゃあと、久しぶりに1人でおうちで好きなようにご飯を食べ、ネットをみながらダラダラ過ごしました。至福の時です。
やがて、空が夜に向かいだし、遅いなあ〜なんて思いながらも、まだダラダラと洗濯物をたたんでいました。

いよいよあたりが暗くなり、フト時計をみたら9時半。
いい加減遅いとおもって、携帯を開くと、テキストと履歴の嵐。

そして午後8時に、”たすけて! 充電5% 届けテレパシー” の文字が。

そうです、サイレントモードを解除していなかったんです。
心臓がバクバクいい、ぞぞーーっと冷たい風が体を駆け抜けます。

どうやら、Furry Creekでトラックが動かなくなり、携帯の充電もなくなり、身動きがとれないとのこと。

ひゅうう〜〜、それだけかあ、あーーーーよかった!

場所をテキストしてくれていたので、速攻向かうと、泣きつかれた子供達がトラックの座席で寝ていました。

あーーーもーーーほんとごめん!!!

1時間半、”ママがきっと気づいてくれるから信じようね”って励ましあって待っていたみたい。。。

でも、”どうしてママ電話にでてくれないの?”ってルナが最初に泣き出し、
太陽はずっとなだめてくれていたのだけど、
最後の方でいよいよ不安に耐えきれなくなって、泣いてしまったとのこと。

喉がカラカラに乾いて、つらかったこと、
ママが来てくれるって、信じて待っていたこと
眠くて疲れて、早くベットで寝たいこと

そんなことを、汗と涙でぐちゃぐちゃの顔で話してくれました。
太陽は6歳になり、私を求めて泣くことがなくなったので、久しぶりにみた涙でした。

成長したなあ〜 我が子!

嬉しいよ、かあちゃん。

さて、トラックはというと、車屋さんにTowingされ、今”宣告”待ち。
どうやら、軽症ではないような雰囲気が漂っている。
最近、ゆうじのトラック、エンジン不調だったので、いよいよ寿命(1992年式 Dodge Diesel35万キロ)かなあ〜。。。

実はゆうじが子どもとトラックで出かけると言った時、
なんだか嫌な予感がしたので一度止めたのだけど、虫の知らせだったんだね。
まあ何事もなくて無事でよかった!

鳴らない電話、みなさんもお気をつけあれ!