コロナウイルスの勢力がまた増してきた。
私の住む街にもじわりじわりとその手が迫ってきている。
私は3月中旬、パンデミック宣言直後あたりに、
おそらくコロナウイルスにかかった思われ、
結構しんどい風邪を引いた。
とはいえ、その時は検査することができなかったので、今でもその真偽は謎のままである。
この、コロナもどきの風邪の最初は、小さなのどの痛みだった。
それから明日にはよくなるかなと思っていても全然よくならならず、むしろ悪化していった。
そのうち咳がひどくなり、倦怠感が半端なく、肺が曇っているような重い痛みが出てきた。
もう治ってもいいだろうと思う10日をすぎてもよくならない。
夫も同じような症状だったけれど、
彼に至っては「明日病院送りかもしれない。」と思うほど咳の発作がひどく、しかも長引く一方なのでかなりドキドキした。私よりも症状が重かったのは間違いない。
もちろん何度も811に電話したし、特に夫は咳の発作がひどいのでドクターとも数回話した。
だけど、2人とも熱がなかったので
おきまりの「たぶんコロナウイルスっぽいけど、呼吸困難でなければ様子見て」という言葉が返ってくるだけで咳止めシロップとタイレノールを頼みの綱に過ごした1ヶ月だった。
もちろんその間は家の敷地からは一歩もでていない。
同時に、あの時は体のみならず、メンタルへの影響が半端なかった。
当時、私が抱いた恐怖は3つ。
「私がコロナだったとしたら、最後に会った人にうつしてしまっているかもしれない恐怖」
「夫が明日病院送りになって、そのまま会えずに死んでしまうかもしれない恐怖」
「私と夫が2人とも呼吸困難に陥ったら、誰が子供の面倒をみてくれるのか。子供を置き去りにする恐怖」
どれも同じくらい恐ろしかったけれど、特に子供を置き去りにするかもしれない恐怖はかなり堪えた。だって「お母さんもお父さんも大丈夫だよ!」と言い切れないのだから。
幸い、私の方が2週間を過ぎた頃から体調が回復したので、3つ目は途中で解消された。
1つ目も心に暗い影を落とした恐怖。
実は「喉がちょっと痛い、、気もするかな?」程度の時に、ママ友さんたちとスノーボードに行ってしまった。その時は気のせいかも。って思っていたけれど、日が経つに連れてどんどん悪化していった時は、本当に後悔した。その中の一人はホームケアナースだった。取り戻せない後悔。
幸運なことに、一緒に行った人達は2週間過ぎてもみな無事で、ナースの友人も陰性だった。
喉が痛いことは宣言していたので、距離を保ってもらったことと、一緒にいる時はほとんどグローブ、ゴーグル、フェイスマスク状態だったことがよかったのかもしれないと今になっては思う。
2つ目の夫を失うかもしれない恐怖は最後まで残った。
今思えば「大げさな!」と思うかもしれないけれど、当時はリアルな恐怖だった。
そして、あれから早5ヶ月近くがたち、またコロナウイルスが再燃している。
私は、コロナウイルスの感染拡大や重症化が恐ろしいというよりも、
コロナウイルスが再燃していると聞くと、メンタルのトラウマの方も再燃して、
あの時の不安な気持ちを思い出してしまう。
それで、今日はなんだか心が沈んでしまい、話す元気もなくなり、
久しぶりにコロナウイルスについてあれこれ検索してしまった。
そんな私をみていた、息子が、
「ママは、またコロナにかかってママとダダ(父)が入院することになったらどうしようって思ってるんでしょ?そうなったらオレ、ルナとなんとかやるから大丈夫だよ。それに、子供はコロナにかからないってみんな言ってるから大丈夫だよ。」
と言ってきた。
もうその言葉が、ツボすぎて、
あんまり泣かない私だけど、いろんな想いが溢れて涙が出てしまった。
それと一緒に
「あんまりいろいろ見過ぎちゃダメだよ。考えすぎるのが一番よくない」
と。
なんだよ、大人みたいじゃない。偉そうに(涙)
あなたたちを置き去りにするなんてこと絶対ないよ。
どんなことがあっても。
コロナが実際怖いのかどうか、私もいまだにわからない。
ただの風邪のような気もするし、やはり恐るべきウイルスなのかもしれない。
けれど、確実に私の中にある種の影を落としたウイルスであることには間違いない。
コロナ鬱という言葉に含まれる感情なのかもしれない。
そして、まだトラウマとなった恐怖や不安との共存の仕方をまだ模索しているところでもある。
長丁場になりそうな予感。
もしこれを読んでいるあなたがコロナにかかっても、
私は責めたり偏見の目をもったりしません。だから安心してね。
それくらいしか言えないけど、、、みなさん気をつけてね!
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