2017年9月2日土曜日

何度目かのER(救急外来)

先週、小学校の畑の水やり担当だったので、子供を連れて学校に行った。

”お母さんが水をあげている間に、遊具で遊んでていいよ。”

と子供に伝え、野菜に水をあげようとした瞬間、

6歳の娘が、高さ2mほどの滑り台のてっぺんで足を滑らせて、
頭から真っ逆さまに落ちていく様が見えた。

これは、やばい。



慌てて駆け寄る。



たった30mの距離が遠い。



駆け寄ると、大泣きしながら、私に向かって歩いてきた。

抱きしめながら、”泣いてるくらいだからひとまず大丈夫”と心を落ち着かせる。

が、 頭には大きなコブができはじめていて、

その上、T-shirtsが真っ赤に染まるほど出血している。
頭からだけでなく、耳からも出血しているようだ。
母、パニックになる。

太陽を呼び戻し、車まで走る。


車までたった100m。

病院までたった3分。

なぜこんなに遠いのだろう。

時間や距離、尺度の感じ方は時と場合によって、伸びたり縮んだりする。

とこんな時に実感する。



子供が生まれてから8年。

何度ERに駆け込んだだろう。

特に太陽は、非常にアクティブで、

気づくと屋根の上に登っているような子なので、
骨折、ヒビ、縫い傷、脳震盪、細菌感染アレヤコレヤ、
何回めだったか、と思い出す方が時間がかかる。

ルナも、頭を強打したのはこれで2回目。


私は、母親だから、怪我に関してはやはり自分を責める。

私が悪かったのかな、私がもっと見てればよかったのかな。
子供が苦しい思いをしているのを見るのは辛い。
ヒヤッとする、を通り越えて、寿命が縮む。
自分の寿命が縮むのは構わないけど、
これで子供の寿命が縮んでしまったら、手や足が不自由になってしまったらどうしよう?
と思うと、やりきれない気持ちになる。

そういう思いから、”ダメ!”が増えてしまう。

登っちゃだめ、高いところはダメ、ビーサンはダメ、危ないスポーツはダメ、
ダメダメダメ。

なんか、コレ、違うよね。わかってる。


見守りたい。


Kids learn things in the harder way.

子供は怪我するものだから! 

は、確かにそうなんだけど、

他のママさんの話を聞いていると、
うちの子のER訪問はちょっと多すぎるようで、
止めるべきか、やらせるべきかと毎回、激しく葛藤する。


ちなみに、

激混みのERだったけど、血まみれの子供が駆け込んできたこともあって、
順番をすっ飛ばしてトリアージしてもらえた。

ナースは非常に冷静で、


”頭の傷は、小さくてもかなり出血するものよ。彼女の傷は小さいから大丈夫!

 意識もしっかりしているし、待合室で待っててね。”

と、言われてからの3時間待ち。。。

長い。。。。その間、私も娘も気持ちが落ち着き、大丈夫なことを確信する。


後日、吐き気や頭痛などの脳震盪のサインもなく、元気に復活。

ひとまずよかった。。。

母親として、冒険>安全なのか、安全>冒険なのか、

着地点は未だ分からない。

着地点はわからないのだけど、
1つわかったことがあるので、紹介しておきます。

5−9歳の小児の頭部外傷事故のデータによると、


最も事故が起こる条件は、”週末の午後の遊具遊び” だそうだ。

        
*以下詳細。
性別は 男児。女児より3割多い
曜日は、土日
時間帯は 午後2時から6時
場所は 滑り台やブランコなどの遊具
重症化する割合は0.06%、中度は3%、残りは軽傷/問題なし



ルナの事故が起こったのは、土曜日の、午後4時、@ 滑り台。その後の経過は問題なし。データのど真ん中、ドンピシャです。データ、バカにできません。


そして、頭は、思ったより出血するので、
しっかり意識があるときは、慌てず止血を心がけてみましょう。


8歳になる太陽が、結構役に立ったのも新しい発見だった。
とりあえず、怪我や病気の多い太陽をクラニオセイクラルに連れて行ってみようと思う。

はあ、ヒヤリとしたあ〜〜〜。。



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