2014年12月1日月曜日

Advent Garden

Waldorf SchoolでAdvent Gardenという イベントがありました。

アドベントガーデンとは、Waldorf Educationの冬の行事のひとつです。
暗くした部屋に、松の葉でスパイラル状の道をつくります。
そのスパイラルの中心には、火のついたキャンドルが置かれています。

子供達は、りんごキャンドル(りんごにさしたキャンドル)を手に、
そのスパイラルを歩き、中心でりんごキャンドルに火を灯し、
歩いてきたスパイラルのどこかに、そのキャンドルを置きます。

子供の数だけキャンドルが灯され、スパイラルがやさしく浮かび上がってきます。

Advent Garden。

これは、長い冬の闇を迎えるにあたって、”闇の中で心にあかりを灯す”という、
闇を迎える作業なのだそうです。

スパイラルは、心の奥への道。

子供達がスパイラルの中心近くに、りんごキャンドルを置いていくたび、
わたしのこころの奥、深いところに、ぽっと明里が灯る気がしました。

ギターの音色がかすかに響く部屋に、ゆっくりとした時間が流れ、
わたしは、子供がキャンドルをひとつ、またひとつ置いていくのをぼんやりと眺める。
キャンドルの灯りには、心を穏やかにし、頭を空っぽにしてくれる。

一番最後に、9さいくらいの女の子が、りんごキャンドルに火を灯しました。
彼女は、少しだけ迷った後、”決めた”という足取りで、スパイラルの中心から外側に向かって歩き出しました。

彼女は、スパイラルの入り口まで戻ると、りんごキャンドルをそっと置きました。

”心の奥への入り口はこちらです”

わたしには、彼女が明確な意図をもって、そこに置いたようにみえました。

長い冬。心は温かくして参りましょう。









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