今まで読んだ中で、5本の指に入るほど、素晴らしい本に出会ってしまいました!!
著者は児童精神医学者の佐々木正美さんという方で、
乳幼児期の子供の在り方、受容の大切さ、人と自分を信頼する力、移り行く時代と社会問題、、、
内容はそんな感じなのですが、書かれてあるこがとにかく深いんです。
印象的だった、「喜びと悲しみの感情」のくだりをちょっとだけ紹介したいと思います。
「喜びと悲しみという感情は表裏一体になったひとつの感情です。
ささいなことで大きく喜べることは、ささいなことで悲しめるのです。
これはとても大事なことだと思うのです。
ですが、現代人は「喜び」と「悲しみ」の感情をどんどん失いつつあるようなのです。
喜びと悲しみの感情を失うと、人間は自然と、「怒り」の感情をとても強くしていくのです。
「嬉しい」という表現は、「うれしい」以上に表すことは難しいですが、
「怒る」という表現は、「頭にくる」「腹が立つ」「キレる」「むかつく」「超むかつく」と語彙が増えていくばかりです。」
という様なことが書いてありました。(子供のまなざしより引用。これくらいならいいですかね??)
的を得ていますよね。。。
自分のティーネジャーの時(冷めてたな~。世の中に対して怒りだらけだったし。)を振り返ってみて、ギクっ!っとしました。
そーゆー言葉使ってることあるし。。。
言葉は言霊、生きていますから、自分から発するものは美しい言葉だけにした方がよいです。
みんながきれいな言葉、ーたとえ怒りや批評の表現でもー、で話しだしたら、世の中変わりますよ!
これは、自分への戒めでもありますが。
喜びと悲しみの感情を自然に育てるには、どうやら幼少時に親が子供をたくさん受け止めることがとても大切なことらしいのです。
それと、友達と遊ぶことがとても大切と。
あと、喜びや悲しみをもってもいいと、社会が受け止めてくれることも大事ですよね。
親として読んでいたつもりだったのに、
読んでいくうちに、自分の幼少の時の悲しかったこと、嬉しかったことが思い起こされ、忘れていたちいさな想いがどんどんあふれてきました。
わたしは親になったけど、もちろん子でもあったから、本に書かれていることが両方の立場としてすごく胸に響きました。
子供って、出来事をこーゆーふうに胸に溜めていくんだよ~。
親って、子供のことを考えているつもりが、いつのまにか自分のためになっちゃってたりするんだよね。 って。
うまくいえないけど、いい子を育てるにはこうした方がいいとか、そういう類いの本じゃないんです。
育児書という枠を越えて、読んでいるだけで、インナーチャイルドが癒されるというか、心の深いところにそっとプレゼントを置いてくれる一冊です。
この本をテーマにいくつか記事を書こうと思ってますんでまた次回!
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遅ーいコメント。
こどもへのまなざし
いい本だよね。
職業柄、私も数年前に読みました。
実家に置いてあるんだけど、ゆいの文章読んでもう一回読み直したくなった。
佐々木正美先生ってとっても素敵な先生で、
私が勤めていた幼稚園の地域(川崎市)にある、自閉症の子供たちの療育センターでお仕事されていたこともあったみたいで、市の研修会や保育学会で何度か生でお話聞いたんだ。
まなざしっていい言葉だなーって、
佐々木先生のお話聞いて思った。
こどもたちにどんなまなざしを向けるか?
言葉だけじゃ表せない気持ちも、まなざしに感情って表れてくるものだなーって、保育しながら学んだな。
わが子へ向けるまなざしは、あったかくて、柔らかいものにしたいねー。
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shinana
コメントありがとう!
子供へのまなざし、いい本だよね!
わたしはまず自分の子供という目線で読んだけど、
自分の子供自体に感じたことや悩んだことの理由が書かれているようでドキっとすること多々あったよ。
しなは沢山の子供達をみてるから、感じることが広いと思うし、そしてお母さんになるからそれもまた新しい目線だね!
お母さんも、おばあちゃんも、先生もどんな人でも読めるってすごいよね。
続編がでているみたいだからまた読みたいな!