カナダの西の端っこ
雨の街
森の街
海の街
トフィーノ
トフィーノは、予想通り雨でした。
このエリアの森は雨に育てられ、樹々が大きく育ち、森が深いことで有名です。
そして、国立公園として保護されています。
前まで、森のなかにはいると、チューニングが森の波長、いや自分の内側をのぞく波長と合うのか、
メッセージがすうーっと入ってくることがよくありました。
木に触れて、深呼吸をして、森を感じていると、とても気持ちがよく、「一体感」といったらいいのかな、穏やかな気持ちになれたのです。
そういうところにいるとき、雨のしずくを見ているだけでも、そこから「書きたいこと」が星みたいにふってきて、ノートいっぱいにあれやこれやといろんな想いが浮かんでくるのでした。
でも、ここのところ「森」と「書く意欲」、両方のチューニングがしっくり合わない時期が続いていました。
前に「ゆいちゃんみたいに、森を感じられたらいいな」と言われたこともあったけど、今はわたしの方が「あんな風に森をもう一度感じたいな」と思う側にいる。
同時に、真っ白なノートを開いて、何もかけなくてそのまま閉じることが増えました。
これが「物書き」の人だったとしたら、こういうのをスランプと呼ぶのかな。なんてぼんやり考えたり。
こうやって人は変わるんだな。って、自分のことながらしみじみ感じました。
人は変わる。
人生の螺旋階段をあがっている過程で、今までみえてたことが、ひとときのあいだ雲の中に隠れちゃったようだ。
そのかわり、また別のことを今は見ているんだよね。
ちょっと寂しいけど、でも失ったのとは違うことだけは知っている。
そのうちまたひとつになるその出会いを楽しみにしよう。
人はまた、変わるから。
そんな風に思いながら、トフィーノのレインフォレストに足を運びました。
森にはいると、しとしと雨がふっていて、緑たちが生き生きしていました。
たまに太陽が顔をだすと、そのタイミングで鳥が鳴く。
空気が湿っているから、鳥の鳴き声がうねるように遠くまで響きます。
雨がふったあとは、地面にはいつくばるように広がる、ミクロの世界も素敵です。
雨の森は、なんともいえないいい香りが充満していて、呼吸をしているだけで幸せな気分になります。
しあわせだー。
そう思えることだけで、それだけでいいんだ。
樹々はただ生きている。自分の生涯を全うしている。
言葉を発するわけでも、手を差し伸べるわけでもないのに、
こちらを幸せな気持ちにしてくれる。
ただそこにいるだけで、人を幸せにする。
人だけじゃないね、たくさんの生き物を幸せにする。
Be here now ありのままに。
ただそれだけ。
その言葉の力を、森が教えてくれたような気がしました。
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あ、すっかり雪はなくなったね。
こっちは、やっとこ雪から開放された感じ。
森は神秘的だね。私は、そんなにスピリチュアルではないと思うんだけど、そんな私でも、理由もなしに森には癒される。これから、いい季節だから、どんどん自然とふれあい対と思います。
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なつきさん
コメントありがとう~。
ケベックもまだ寒いんだね~。そっちは桜あるのかな?
このトフィーノという街は、バンクーバーアイランドといってカナダの西の端っこにある街なんだ。
バンクーバーアイランドは気候もまろやかで、雪もあんまりふらないので、緑が元気いっぱいまぶしかったよ!
と思ってウィスラーに帰ってきたら、また雪がふっていた。。。
温暖化が叫ばれる中、寒い事はいいことのような気がするけど、新緑も恋しい季節だねー。
わたしのいるところももうそろそろ雪から解放されそうだよ。