雨と雨の合間に外にでると、森が育っている。
水をいっぱい吸って、吸った分だけ枝が伸び、新緑が濃くなる。
外にいるだけでワクワクする、1年で一番好きな季節が始まった。
緑が目に優しくて、にょきにょき育つ木々をみてると元気がでる。
そして、鳥たちの歌声のハーモニーのなかに、かえるの鳴き声もまじりだし、
毎夕、穏やかで賑やかな森のハーモニーに心が癒やされる。
種まきした野菜やお花も芽が出はじめて、
数カ月後の賑やかなガーデンを想像すると幸せな気持ちになる。
だけど!
自然は決して、甘美で優しいわけでは決してない。
人間はそういう風に捉えたがるけれど、自然は人間をはるかに超えた存在なのだ。
だからこそ、面白い。
最近のわたしの目下の悩みは鳥。
私のかわいい苗ちゃん達を、常に鳥が狙ってくる。
私なりに工夫して鉢を守ってはいるのだけれど、
ちょっと日に当ててる間なんかを見計らって食べにくるのだ。
かと思えば、地面からは虫たちが小さな双葉をかじりにくる。
ブラックベリーが勢いを増し、雑草に混じってこっそりガーデンの隅に根を張って、
気がついたら、「あら、バレた?」と言わんばかりに、しっかり芽を出している。
鳥に対しては、苗ボックスを作るなり、ネットを張るなり対策をすればよいのだけれど、
たまに街にいっても、私と同じ状況の人がたくさんいるのだろう。
防鳥ネットは売り切れでなかなか手に入らない。
つい数日前も
雨上がりの晴れ間に、Jayが「ガー!」と鳴きながら数羽でガーデンを荒らしに来た。
私にとっては奴らは空のギャング。全然かわいくない笑
だから娘と一緒に「ガー!」と鳴き返して追い払う。
その上を、ハミングバードがズズズズズーと高速で飛び回ったかと思ったら、
なぜか急旋回して隣の家の木の上に止まる。
追い払ったJayもその近くの木に退避する。
彼らの安全地帯から、こっちを見てJayが「ガー!ガー!」と鳴く。
私には「追い払っても無駄だよーん」もしくは「ばーかばーか」と言ってるようにしか聞こえない。笑
ファーマーの友達に言わせれば、鹿やイタチや熊が近くにいないだけいいじゃない。
ということになるんだろうけど、もう鳥に完全に遊ばれてる。
ついでにJayにまぎれて、ロビンもしれーっと庭を荒らしに来る。
と、鳥に気を取られている間に、ブラックベリーがどんどん侵食してくる。。。
でも、こういうのも含めて、ガーデニングは楽しい。
頭でっかちになり気味ところに「ばーかばーか」と言われるのはなかなか清々しい。
昔、自然や農作物に対する”感謝と愛”を頭でっかちに捉えていた頃に、
WWOOFで実際に農作業をやってみてその考えを打ち砕かれた時の爽快感に似ている。
今は特に、体を使う、5感を使って体感することの大切さを身を以て感じる。
こんなときだから特に、体を動かし、手足や5感を使って体感することって、
どんな本や情報よりも、価値があると思うのだ。
「知識」は実際にやってみて「知恵」に変わる。
「知恵」は謙虚さを伴うけれど、「知識」は傲慢さを連れてくる。
裏を返せば、謙虚さは自信の現れであり、傲慢さは自信のなさの現れだ。
鳥に「ばーかばーか」と言われることで、
謙虚さを取り戻せるのだとしたら、やはり自然には感謝しかないということになる。
悔しいけれど、、、、「ありがと、Jay」とつぶやいておくことにする。
今日はネットを手に入れられたので、これでまた仕切り直し!
でも、、見てろよ、Jay!と思ってしまうところがまだまだ感謝が足りないね 笑。
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