みんなに唾をかけられた”といって落ち込んで帰ってきた。
どうやら、”太陽が来たら唾をかけよう”と計画した男の子が2人いて、
他の子はその子たちに従ったとのことだった。
これ以前にも、昼休みに仲良しグループの子が仲間に入れてくれないんだ、と悲しそうに話すことが度々あって、気になっていたところの出来事だった。
その2人の男の子もそのお母さんも私も知っているし、お母さん達に至ってはスーパーいい人達なので、”ふーむ?”という気持ちだった。
見守る?それとも先生に言う?
正直なところ、
唾かけるとかありえないんだけど(怒)
という自分と、
なんか理由があるのかも。見守った方がいいよねえ。
という自分との葛藤。
まあでも、褒められる態度ではないので、一応先生に報告した。
太陽も先生に報告したようだった。
先生は真剣に取り合ってくれて、例の子達2人に話しました、と息巻いて話してくれた。
それはそれで、太陽が不利な立場になったら大変だと思ったりする複雑な母心。
そんな翌日、そして昨日と、ポップコーンデーだとか、クリスマスフェアだとかの学校のボランティアが立て続き、疑惑の昼休みを観察する機会ができた。
目を光らせながら校庭を練り歩き、
我が子が仲間はずれにされていないか偵察に出た。
すると、例の男の子達が2人で遊んでいるのが目に入った。
他の子はおらず、2人だけで遊んでいる様子。
私を見ると、恥ずかしそうに手を振って挨拶してくれた。
おぅ、可愛いじゃないか。
なんか拍子抜け。
いやいや、先生に注意されたところに私が来たもんで、ビビっているに違いない。
と、大人らしくない思考を巡らせつつも、笑顔で挨拶を返す。
その周辺に太陽は見つからず、校庭をぐるっと1周する。
すると、追いかけっこの途中なのか、森の端っこで逃げ回っているところに遭遇した。
楽しそうじゃん。
聞くと、6年生の子と遊んでいるらしい。
”よく仲間に入れてくれたね?”と聞くと、
”僕は足が速いから鬼ごっこの仲間に入れてもらえた。”とのこと。
その周りで、仲良しグループの他の子達が、ブラブラ遊んでいる。
その子たちも私に気づくと、はにかみながら手を振ってくれる。
おおぅ、可愛いじゃないか。
またしても、拍子抜け。
”仲間に入れてといったら、唾を吐かれた”
という言葉の羅列は、いじめを連想させるだけのインパクトはある。
親を複雑な気もちにさせるだけのインパクトはある。
だけど、実際、昼休みを観察していると、
子供達それぞれテキトーに遊んでいる、平和な昼休みという印象だった。
先生曰く、問題の2人の子は、”ただ面白いかなと思ってやった”と言ってるそうだ。
偵察の結果、私的にも、その理由以上でも以下でもないように感じた。
聞くと、その子達はいつも2人でシークレットごっこをしているらしい。
いいか悪いかは別として、それだけ仲が良いとも言える。
太陽は運動してれば幸せというタイプなので、
合わないっちゃー合わない。そして、それは仕方ない。
ふーーーーむ。
ボランティアに扮する、母ちゃん探偵の捜査報告としては、
”誰とでも遊ぶ”という人間関係から、
”特定の子と遊びたい”に変わっていっている。
その過程で、合わない子が出てきた。
それは仕方ないこと。
小さな学校なので、大人の頭の中で作り上げられるほど陰湿ではないし、
いじめとか仲間はずれというほどでもない。
百聞は一見にしかずだな。
ということに落ち着いた。
子供って、低学年でも、意外と複雑。なんていう話も聞くので、
どんなもんかと思っていたけど、
ボランティア活動をしていて、概ね感じたのは、
子供達、まだみんな幼くて、可愛い、ということ。
たまたま、夫のレストランが、お寿司ランチを提供する日だったこともあって、
子供たちが ”スシがきたー!わーい!”と騒いでいるのを見ると可愛くてほっこりする。
おばちゃん頑張るよっ!と目尻が落っこちてしまうオマケ付き♡
結局、今回のことは、
息子が気持ちを報告してくれたこと。
それが一番価値のあることだったように感じる。
本人も、気にしないし、他の人と遊ぶからいい。
ということで気持ちが落ち着いたようだ。
また彼が、何か報告してくれた時には、言葉じりに過剰に反応せず、
気持ちに寄り添ってアドバイスをしよう。
平常心、平常心。
”見守る”ステージの扉を開いたばかりの、母ちゃん8年生。
これから、こういうこともっともっとあるんだろうなあ。
どーんと構えてないと、だな!
以上、母ちゃん探偵の捜査報告でした。
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