わたしと子供達は、朝4時に眠り、午後1時に起きるような、ひどい時差ぼけ。
もうあとも数日すれば、この時差ぼけも治り、それとともに、日本にいたという実感が遠のいていくようで、なんとなく惰性で過ごしている。
今回の日本滞在は”The 家族”だった。
数年前までは、帰国といえば自分と親だけの関係で、家にいるのなんて数日で興味の赴くままに飛び回っていたけど、
今回はわたしを間に挟んで孫とじいちゃん・ばあちゃんという繋がりが生まれている。
生まれて初めて、”先祖からの繋がりを引き継いでいる”という実感を持った。
今回は、ゆうじの亡くなったおじいちゃんの法事と、わたしの亡くなった父のお墓参りに帰ってきたようなもので、そう思うと、こうして家族と再会できたのは、故人からのプレゼントだったように思う。
ひとつひとつの情景がスライドショーのように蘇る。
折りたたみ傘を嬉しそうにさして、ばあちゃんと雨のなかを歩く太陽
アコガレの電車に乗って、窓に張り付いて外を見る 太陽
花柄のゆかたをはしょって、テケテケあるく るな
じいちゃんのことが大好きな にこにこ るな
鮮明だった情景も、やがて、シャボン玉のようにはじけて消えていく。
時差ぼけが治っていくのとともに。
生きてりゃひとつの家族の中で 良くも悪くもいろんなことがある。
東京は相変わらず忙しい街で、目が回って倒れそうになる。
でもそこに、私のルーツがあり、家族が居て、今日も同じ地球の今を生きている。
宇宙の壮大な仕組みに想いを馳せる時のような、静かな感動。
カナダに帰ってきて、静かな雨音のなかでゆっくり呼吸をする。
また次にみんなに会える日まで、わたしはわたしの”今”をいっぱい生きていく
結局はそこにたどり着く
そのうち重くなっている腰をあげて冬に向かって心の準備をしていこうと思う
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