朝4時半、朝日とともに起き、まだ空が起きる前に作業を始める。
日によって作業はいろいろ。
りんごや桃の撤果(間引き)だったり、野菜の保護や収穫、雑草抜きだったりする。
朝の作業が終わる頃には、気持ちよい空腹が身体に広がり、
家に帰ると、もぎたての野菜と、田んぼでとれた玄米が私たちを待っていてくれる、いつもの朝食。
ランニングシャツに、プールのかばんを持った少年が、「いってきまーす!」と大きな声で、農道をかけっていく。
水疱瘡になった4歳の少女は、「みて~、ミジュボーショーになっちゃったの。」とプツプツだらけのおなかを見せにくる。
朝食を食べて、午前中の作業に出る。
午前中の2時間の作業は、しんどい。
倒れそうなほど、ものすごーく暑い。さすが、日本の夏。
特に、太陽が大好きなトマトたちの畑の作業は、厳しいったらない。
草かぶれに汗が混じって、体が痛痒い~。
暑い中での草取りや作業は、ありとあらゆる考えが交差する、瞑想の時間になった。
愚痴、不満、弱音、努力。
感謝、想い、愛情、命。
頭のなかを、考え事がぐるぐるまわる。
答えが見えず、ただただ目の前の草を抜いた。
アキオさんは、「草取りの先に、見える世界があるんです。」と言っていた。
アキオさんちの畑は、除草剤を使わないので草がボーボー。
刈っても刈っても刈りきれない。
最近は、雑草を生やしたままにしておく、自然農という方法もあるそうだ。
農薬を使わないってことは、自然なままを受け入れることであり、とても手間がかかるってことなんだな。
その手間を人は、「愛情」と呼ぶ。
その愛情がお野菜に宿り、野菜の「魂(エネルギー)」になる。
その魂を、私たちは身体に取り入れ、活力に変えていく。
午後の作業は、陽射しが弱まった午後3時からで、たいていは田んぼの草取りです。
一雨降ったある日、作業を終えて家路に着くと、
田んぼの端から端まで、大きな虹がダブルでかかっていた。
端から端まで見える虹なんて初めて見た。
写真なくてごめんなさい~。見せられなくて残念。
どろんこの手足と、雨が冷ましてくれた体、ヒグラシの声。
そして、たくさんの人の手がかかった、愛情たっぷりの桃や野菜を食べる瞬間。
ありがたく、イノチをいただこう~。
ワンパクで天真爛漫な子供達。
ウーファーとの出会い。たくさんの笑顔。
北アルプスの美しい景色。
この澄んだ滝の水が、植物の命の源となる。
この2週間、「食と命」についてすごい勉強になりました。
カナダにたくさん持って帰るぞー!
農家の食事は野菜中心。肉も魚も食べず、すっかり草食人間になりましたが、調子いいですね。
ありがとうございます。
この言葉以外に、この気持ちを表せるものがないということは、幸せなことですね
つづく
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