2020年9月12日土曜日

リッチ・ガール

 娘のクラスは女の子が3人しかいない。

この間、ブログでも書いたハンター・ガールのニナ、娘、もう一人は今日紹介するアナベラの3人だ。

今日は、アナベルが遊びにきた。
彼女は新居のすぐ近くに住んでいるので、うちを見たいと言ってきた。
アナベルは、ニナともうちとも異なる生活環境で、現代風の大きくて素敵なおうちに住んでいる。
去年は女の子のクラスメイトがもっといたので、娘とあんまり絡むことはなかったのだけれど、今年は数少ない大切な女子友だ。

アナベルは娘より1歳下で、快活で華やかな雰囲気のある子だ。
華やかさの意味するところに、クイーンタイプな雰囲気も入れてもらうともう少しイメージしやすいかもしれない。


そんなアナベルがうちに来て、

 「私の家の方がリビング大きいかな〜」
 「あ、アレクサあるの?うちも5台あるわ。私の部屋にもあるよ」(←えっ1人1台?!)
 「この家レンタルなの?買うべきよ!素敵なおうち!」(←買えないって!)

と、いろいろと感想を述べてくれた。

彼女の名誉の為に断っておくと、彼女は何もマウント取ろうとして言っているわけではない。

彼女にとって普通のことを、普通に言っているだけなのだ。

それに対して、カッコの中の声は私のひがみ兼率直な感想である(笑)

おやつの時も、娘に引き出しからお菓子を取るようにいうと、
娘の代わりにアナベルが引き出しを開けて、

「んー、グラノラバーもあるけど食べる?」
「えっとー、スプーンとお皿はここかな?」(と言って引き出しを開ける)

と、文字通りHelp Your Self(笑) でおやつの準備をしていた。

日本人的感覚だと、失礼な子だ!と取る向きもあるだろうし、
カナダ人だって、「人の家の冷蔵庫を勝手に開けてはいけない」「必ず相手の親に聞くこと」と育てられている子も多い(でも日本人ほどじゃないけど)。

私も彼女の言動を観察していて、ニナともまた全然違うので
初めは「わお」とも思ったのだけど、しばらく観察していて気づいたことがある。

アナベルは自己肯定感が強い ということ。

相手の立場に立って、共感するというのは大切なことだけど
自分にとって普通なことを、忖度なく普通だとちゃんと主張できる。
自分の意見をちゃんと言える。

これって、すごく大事なことだと思う。

そして、人の指示を待たなくても自分で考えて行動していることにも気づいた。

もちろん子供だから、上手に立ち振る舞えているわけではないけれど
行動原理として「自分で判断して行動する」ができている。

アナベルの名誉のために補足しておくと、
好き勝手に振る舞っているようで、どこか気を遣っているのも感じるし、
育っている環境からなのか、上品さもある。

これまた他人の懐事情を推測するのは無粋だけれど、
まあ、一般的に言って普通以上の経済力のあるご家庭であることは間違いない。
だから、彼女のビジョンの中には、「経済的に苦労する」という感覚があまりわからないのではないかと思う。

これも、決してひがみで言っているのではなくて、
たとえ成長過程で紆余曲折あったとしても、彼女が成人してからも、今与えられている生活環境を当たり前の事として、引き寄せることができるのではないかと感じる。
(ついでに言うと、彼女は将来ファンドマネージャーみたいな仕事につくような気がするのだ)

人間、自分のビジョンにないことを、想像して現実化するのは簡単なことではない。


なんでこんな風に感じたかと言うと、、、
つい最近Netflixで「運命の子供たち」と言うドキュメンタリーを見たばかりで、
「生まれた定め」とその子供達が生きる使命について考える機会があったからだ。

なんとなく「恵まれている子は甘やかされている」という論調もあるように感じるけれど、だからと言って「幼い時から苦労に苦労を重ねた方が良い」というわけでもない。

私の育った家庭環境は荒れていたし、経済的にも全く楽ではなかったので
私は「自分が思い描いた未来を描く」という行為は思春期になる前にやめてしまった。
「願ったってどうせかなわない」という諦めが深く体を支配していたからだ。

このブロックを外すのは大人になってからもなかなか難しい。
ついでに自己肯定感もドーンと低くなる。
こういうストラグルから大人になっても抜け出せない人は少なくないはずだ。
(今自由にやってるじゃん、と人は思うかもしれないが、今私がカナダで暮らしているのは、この深い支配に対する激しい反動があったからと思ってもらえたらと思う)


なんにしても、苦労して育った子供、恵まれた環境で育った子供、
どちらも大人になった時に、経験が良い方向に働けば社会を変える大きな力になるはずだ。

アナベルとニナと娘の3人 個性も環境も異なる女子グループ
どんな風に育っていくのか、少しヒヤヒヤもあるけど楽しみだ!

ついでに「運命の子供たち」見てみてください。おすすめです!

*タイトル含め、実際より多少誇張している部分もあるので「読み物」として読んでくださいませ*









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