家から学校までは、車の入れない歩道を歩いて5分のところにある。
学校が始まった翌日から、太陽とルナは2人で学校に行くことになった。
、、、すごい楽なんですけど!!
カナダは、基本的に親が送り迎えするので(徒歩圏内でも)、通学がこんなに楽なんて(涙)!!!
4日目にして、太陽はすっかり学校に慣れて、家に帰るや否やカバンをおいて家の前の公園へ飛んで行き、5時のチャイムで帰ってくる。(団地のいいところは、車の心配がないのと公園がたくさんあることなんです。)
日本の学校の子供はみんな親切でびっくりした。ドッジボール超楽しい!という太陽。
ルナはというと、「学校行くけどおー、なんかやだ。」というモードで、なおかつ担任の先生のことを、”さいとうがさ”と苗字で呼び捨てにするので、ヒヤヒヤする。
給食にも慣れ、クラスの子で気の合う子が出来始め、そしてあっという間に最終日がやって来た。
最終日、ルナを迎えに行くと、1年生全員が、
”バイバイるなちゃん!元気でね!!!”
”カナダに行ってもがんばってね!!”
と校庭中響き渡るほど大きな声で見送ってくれた。
2、3度振り返り、手を振った後、ルナはもう振り返れなくなった。
ルナの顔が緩み、涙がにじんでいた。
多分、こういう気持ちになって涙を流すのは、生まれて初めてだと思う。
その後、太陽を迎えに行くと、お別れ会を開いてくれたようで、体育館からクラスの子にもみくちゃにされながら出てきた。
太陽は、「まだこの学校に通いたい、俺、日本の学校でもいいよ。」と。
まあね、それだけチヤホヤしてもらえたらそりゃあ居心地いいよね。笑
まあこれも、短期間の特権だよ。と母は心の中でつぶやくのだけど。
時は流れ、カナダに帰る日がやってきた。太陽は朝からソワソワソワソワしてた。
もしかしたら最後に友達と遊べるかなあ。
会えるかなあ。
少し時間があったので、いつも遊んでいた公園を見に行くことにした。
しかし、残念ながらそこには誰もいなかった。
仕方ないね、と歩いて帰ろうとしたら、偶然にも向こうからお友達がやってきた!
友達:”あ、太陽くん!”
太陽:”遊べる?”
友達:”うん、遊べるよ。あっちの公園で遊ぶ約束してたとこなんだ。”
11時には帰ってくるように伝えると、お友達とハッピーな足取りで走って行った。
そんな後ろ姿を見て、ああ、体験入学させてよかったなあーと目が細くなる母でした。
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