なかなか眠れなかった。
せなかがゾワゾワーってして、体中がむずむずする。
ちょっと前にカイロの先生に、「骨盤の準備はできてるわ。でもホルモンがまだ十分におりてきてないわね。この2-3日に陣痛がくることはないと思うわ」と言われていた。
あれから1週間がたった。
このむずむずの正体は、ホルモンだ。そう直感した。
もうすぐなのかな、、、。
寝不足のまま迎えた朝は、「初秋」を感じる青空で、とても気持ちがよかった。
午前中に検診を受けて、ゆうじが仕事に行ってから、太陽と森に長めの散歩にいった。
森の散歩道は、バイクトレイルなこともあって、根っこがボコボコでているし道は細いし、ベビーカーで進むにはなかなかタフだった。しかも太陽は歩いてくれない。
「これじゃー急に陣痛はじまってもおかしくないわなー」なんて思いながら、ベビーカーごと抱えて急な坂道を上った。もしかしたら、これが効いたかな?なんて今は思ったりする。
しばらくベビーカーをおしたあと、太陽と手を繋いで、ブラックベリーがなりはじめた森をあるいた。
森を抜けたあと、いつもの3倍くらい公園で太陽と遊んだ。
妊婦だから っていってここんとこずーっとしっかり遊んでやってなかったな。
今日が最後かもしれないから、いっぱい遊んであげよう。
不思議とそんな気持ちになった。
その日一日、太陽はわたしにとても優しかった。
わたしも太陽に優しくいれた。
太陽が寝てから、妙に気になって、請求書をかたっぱしからやっつけたり、産後手伝いにきてくれる友達のためにメモをつくったり、家計簿を整理したり、、、そんなことを夜中までやっていた。
今思えば、あれは「予兆」だったんだな。
そのあいまに、おなかの赤ちゃんとゆっくり向き合う時間ももてた。
��人目とあって、赤ちゃんに話しかけたりすることがあるようでなかった。
グラウンディングして、瞑想して、おなかの赤ちゃんのことを思った。
すると、とても素敵な気づきがわたしのなかにやってきた。
お産とは、地球の未来を紡ぐ希望の星を産み出すこと
自分には何も取り柄がないと思っていたけど、わたしは2つの希望を産み出すことができる。
それを わたしの誇りにしよう。
赤ちゃんは暗くて細い産道をひとりでおりてくる。
暗闇の先の光にむかって。
赤ちゃんがむかうさきは光の世界。
わたしたちは、光の出口であなたを待ち受けているよ。
太陽がつくった道筋に沿って、ゆっくりおりてくればいいからね。
みんなであなたのことを待っているよ。
わたしたちがいる場所が、光にあふれていることを思い出させてくれてありがとう。
その日の深夜、まさかの陣痛がはじまった。
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