2018年4月11日水曜日

西表島はこんなところだった。

子供達に南国のビーチ、

ー砂浜と青い海と水平線ー 

と、ワイルドジャングル

を見せたくて、西表島までやって来た。

Here we come!!

だーれもいない海ー♪





いやはや、ほーんとに誰もいない!

砂浜もお魚が泳ぐエメラルドグリーンの海も私たちだけしかいない。

名のつくビーチも数組の人たちしかおらず、西表島はまだまだ秘島だなあと実感。


 


島自体も、ハワイやメキシコ、沖縄本島などのビーチリゾートとは違う。
沖縄本島に次いで2番目に大きい島だけど、食事できるところも少ない上、車がないと行けない距離感で点在してる。
島にはいわゆる”スーパー”はなく、昭和時代にあったような商店のみ。

だから、それなりのビーチリゾート感だとか、食事だとか、おもてなしを期待していたら、間違いなくうろたえるだろう。

私たちはビーチリゾートを期待して行ったわけでもなく、
むしろ、西表のジャングル感だとか、開発されていない感じが楽しみだった。
観光客が少ない自然を楽しむことははカナダではそれなりに慣れていると思っていた。

予想通り西表島ではその期待は全く裏切られなかった。

ただ、島が持つ圧倒的な神感と表現したらいいのかな、
その神感は畏怖とも言えるのだけど
その圧倒的な空気で森や海を”冒険”することはできなかった。
トレイルらしき入口はあるのだけど、そこに何のサインもなく、
それでもちょっとだけ進んでみると、
ナタなしでは進めないようなジャングルに行く手を阻まれる。

”文明人お断り”

そんなメッセージが伝わってくる。
そして、私たちも海にも森にも”ビビって”入れない。

そうだ、自然とは温かく、そして、怖いものだった。
圧倒的な自然の前では、人間の無力さを今いちど知らされる。






実際、島の90%は手つかずの原生林。
東と西に小さな港が一つづつ、その周り以外は深い森。
西表島は、神様がいる島。
自然を崇め、感謝する神事もたくさんあるというのも納得。
この島で暮らしている人はすごいわー。
ここの森や海に入っていける人たちはすごい。
自然と共鳴して、共存して、当たり前に感謝の気持ちがないと暮らせない、
森の神様を大切にする、ワイルドな人たちしか住めない島だと思う。

そうそう、西表島では運動会の一等賞がヤギだったりもするらしい。
子供達もスケートボードに乗って、ヤギに引っ張らせて遊んでいた。
島に生息する琉球イノシシはご馳走みたいで、タタキも食べた。
軽トラの荷台いっぱいのパイナップル。
カナダの夜も暗いけど、西表の夜は真っ暗、Page Black、まさに”一寸先は闇”だった。
カナダの満天の星空、西表の満天の星空、
同じように自然が豊かな場所でも、空の暗さと星光の強さが違うんだなあ。
それら全てになんだか感動してしまった。

ここが日本の一部なんてラッキーだなあとつくづく思う。
森はすごいパワーあるし、海はほんっとーに綺麗だから、
このままひっそりと、観光客が押し寄せるなく、森や生き物が守られていきますように。


子供達もエナジーチャージ!!
大きくなった時にきっと思い出してくれる思い出になったと思う。

‥‥ほんとに素晴らしいところなんだけど、、、西表島はゴミの島でもあるのだ。
そんな衝撃的な話はまた今度。