2017年3月13日月曜日

お野菜の種、貸し出します。

まだ冬色の濃い今日この頃ですが、今日から夏時間。

まだ雪をかぶっているガーデンに、なかなか鍬を入れる気にはなれないけれど、
クロッカスやチューリップが確実に春の到来を告げてくれてます。

なにはともあれ、季節は夏に向かってる今日、
Squamishで初の試み、”Seedy Sunday"というイベントがあったので行ってきました。

このイベントは、Squamish CAN(Climate Action Network)、といって温暖化を緩和するあらゆるアイディアを街に提供している非営利団体の主催。
うちも世話になっている、コミュニティーガーデンもここが担当してます。






さて、今回のイベントの目玉は、今年から始まった"Seed Library"の案内。
このSeed Libraryに登録すると、各種お野菜の種を無料で"借りる"ことができるようになるというもの。

じゃあどうやって、返却するのかというと、、、

もうおわかりですか?

そう、”借りた種”で野菜を育て、野菜から種を収穫し、返却するのです。
そうすれば、"Library"を利用している人たちは、ずっと無料で、且つサステイナブルに野菜を育て続けられるというわけ。







種が何シーズンか循環すれば、野菜自体もSquamishの気候に馴染んで育てやすくなってくるだろうし、生命が生命らしく、子孫を残し、命を循環させていける。
その営みに、自分の暮らしがマッチしていったら、気持ちいいよなあー。
いやあ、愛だね。愛。

でもまあ、このLibraryが上手に機能するには、利用する人たちの、
愛とパッションと良識にかかっていることはいうまでもなく。

このLibraryがヘルシー且つ長期的に運営できるようにと願いを込めて、
私も、借りたぶんだけ来年お返しできるように、ちゃんとお野菜を育てていきたいなと思ってます。












来週あたりから、準備できるかなー?!

始まります、ガーデンシーズン2017!







 ちなみに、刺されると痛い、アグレッシブなYellow Jacketは受粉に役立っているのかと聞いたら、あんまり役に立ってないとのこと。
せめて受粉に一役買ってくれてたら、刺されたぶんも帳消しにしたいところだけど、、。
まあ、そんな奴らでも愛を持って好きになれるように頑張ろう 笑

2017年3月5日日曜日

whistler 思い出散歩

子供ができ、引越しをし、スノーボードに行く回数が年々減った。
数が減るごとに、”乗れてる”と思うことも減り、臆病になり、正直気持ちも遠ざかっていっていた。

それでも、バインディングのラチェットを閉めて、雪が降ったばかりの斜面に立つと、毎回胸が高鳴る。

正面のバーンをチェックして、両サイドにはまだパウダーは残っているか。
サイドで遊びながらいくか、そのまま降りてスピード感を楽しむか。
ツリーに行ってみようとはもうほとんど思わないけど、それでもツリーの中はありそうかどうか 一応。
それらのことを瞬時に確認する。

今日は、そこにユウジがいた。
一緒に滑るのは7年ぶり。

私は誰かの後ろを追いかけて滑るのが好き。
だから、いろんな人の滑り方をなんとなく覚えている。

今日は、ユウジの後ろを追いかけていて、ああ、そうだった、この人の滑り方はスケーターっぽいんだった。
そうだった。準備運動なしで突っ込む人だった 笑
そうだった、迂闊についていくと後悔することがあるんだった。
そして、今日もやっぱり後悔 笑。

そうやって、10年以上前の色んなことを思い出した。
ここにあんな人や、こんな人がいたなって。
何本もの映画を見てるみたいに、思い出した。

途中で、子連れのニャンコにあった。
子供たちもゲレンデ脇で遊ぶスノーボーダーのママにしっかりついて行って、
bumpでジャンプしたり、すっ転んだり、可愛かった。
時は経ったなあ、という想いと、変わってないなあ。という想い。
奇跡的な偶然で、まだ同じ場所にいて、一緒に滑れること。
嬉しいし、ありがたい。

そして、帰りがけRedを滑っているときだった。
ユウジが、”いつもんとこ通っておりよ。”と言った。

7年も一緒に滑ってないのに、”いつもんとこ”とさらっというユウジもすごいが、
”いつもんとこ”と言われ、ああ、そこか。ってすぐにわかる自分にも驚いた。

Tree fort近く、ちょっかって、そのスピードのまま左サイドでジャンプ、からの落下系の段差、からのアップ系のジャンプと、、ナチュラルヒットが連続しているライン。

私はこのラインで、たくさんの背中を見てきた。
その背中にたくさん感動した。
勇気をもらった。
楽しい!って思った。
仲間ってサイコーだって思った。
スノーボード サイコーだって思った。

もちろん、このラインだけじゃない。
この山のいたるところに、たくさんの”瞬間”が散りばめられていて、
きっかけさえあれば、すぐに思い出すことができる。

20代、大して上手くもないのに、スノーボードに明け暮れた日々。
この歳になって、あのとき何か資格でも取ってれば、、、と思うこともないでもない。
それでも、あのときに出会った人たちや、共有した時間や、感じたこと、

-人は人と対話して、時間を共有して、濃密に関わってこそ、得られる光がある。-

これは、私の人生の大きな大きな財産。


心が迷ったとき、いつも戻ってこれる場所。

Whistler

またいつか、一緒に滑れたらいいね。