草木染め歴も4年になりました。
といっても、もっぱら茜とLAC(カイガラムシ)染め。
遅いのか、早いのか、4年かけてようやく茜とLACのことがわかってきた。
豆乳、数種類のタンニンの下処理
温度、濃度、
染めの回数、
一番煎じ、二番煎じ
いろいろ試して、ようやく私なりのベストがわかってきた。
それも、コットンのみ。
いいものを作るとき、一番大事なこと。
それは、ひとつひとつの作業をきっちりやること。
適当でもなんとかなるものだけど、”ついで”でやったり、”まいっか”でやると失敗する。
染めた布をおひさまの下でみるときの色が好き。
一番、素直な色がみえる。そして少し陰がある。そんなところも好き。
白熱灯の下で見る色とは全然違う。
色にこんなに表現力があるなんて、草木染めをはじめるまえは気がつかなかったな。
安くてかわいい洋服いいよね。買いたくなるし、買っちゃう時もある。
でも、草木染めのシンプルな一枚は、その洋服ができあがるまでの物語が、量販店のものと比べて、布から染料から、なんと気持ちのいいものか。
その一枚に、悠々と刻まれている時間。
人の手。
周りに流れているだろう音楽やおしゃべり、あるいは静寂。
ミシンの音。
ああ、そうそう、媒染につかう、みょうばんや鉄の染液の廃棄のしかたもわかった。
いつもは外の排水溝に流していたんだけれど、畑の土のPHをアルカリ化させたい時に役に立つそうだ。
こういうことも、ようやくようやく、わかってきた。
最近、ウール染めをはじめました。
茜三姉妹 茜の染料の濃度違い(オレンジ系)と鉄媒染(金色) |
桜の落ち葉でもいい色がでるみたい。
家の庭に咲く桜の木。
あの葉っぱたちはどんな色をみせてくれるのかなあ。秋が楽しみだな。
それを、ECO MOON PADにしてお届けできたらいいなあ。
いつか、洋服つくれたらいいなあ。
たまたまが、一生になる。
そんな風にして、染め物の世界を、探索していくのかな。
飽きっぽい私に探索する楽しさを教えてくれる、自然界の広さと深さ。
はあああ〜〜〜♡
茜と鉄の偶然の産物 ナウシカの黄金の草原みたいな色 |
☆☆興味のある人もいる、、、かな?私の染色レシピ☆☆
茜:タンニン(ミロバラン•15%)染め→寝かす→70度以下の茜(50%)で染め→よく洗う→みょうばん媒染→二番煎じを混ぜて2回目染色。放冷するまで長めに。
Lac:タンニン(五倍子•10%)染め→寝かす→みょうばん媒染→40度〜50度のLAC染液(10%)で染める→洗って同じ温度でもう一度染め放冷するまで染液に寝かす。